10日、札幌市の国営滝野すずらん丘陵公園で、毒キノコを食べるリスが撮影され、SNSで話題になった。
その2日後の夜、エゾシカが現れ、リスが残した毒キノコの柄の部分をすべて食べてしまった。
毒キノコを食べるリス
SNSで大きな話題を呼んだのは、札幌市の国営滝野すずらん丘陵公園で10日に撮影された、毒キノコを食べるリスの姿。

前足でキノコを押さえ、かぶりついているのは、ベニテングタケ。
人間が食べると、30分ほどでめまいや吐き気などの症状を起こし、死んでしまうケースもある。
実はこの映像には続きがあった。

撮影から2日後の夜。
同じ場所にエゾシカが現れたのだ。
キノコを見ると、傘の部分がなくなり、柄だけになっている。
シカはくんくん匂いを嗅ぎ、そして、ムシャムシャと食べ始めた。
柄にも毒があるが、お構いなし。全部たいらげてしまった。

リスといいシカといい、大丈夫なのだろうか。
神戸大学大学院 理学研究科・末次健司教授は「人間にとって毒キノコだが、その毒成分がうまみ成分でもある。(リスやシカは)好んで食べていて、毒に耐性があると考えられる」と解説する。
キノコを探し回るリス
話は、これで終わらなかった。

シカがキノコを食べた翌朝、リスが現れたのだ。
リスはキノコがなくなっていることに気づき、あちこち探し回った。
“好物を最後にとっておいてはいけない”と、リスにとって、ほろ苦い現実を知った朝だった。
(「イット!」 10月17日放送より)
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