シンガーソングライターの谷村新司さんが死去した。74歳だった。
10月16日に更新された公式SNSによると、腸炎の手術を受けて療養を続けていたが、10月8日に亡くなったという。

歌手の谷村新司さん亡くなる

10月16日午後3時に更新された、谷村新司さんの公式SNS。

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今年3月に腸炎での手術を行い 療養を続けておりました谷村新司ですが
10月8日に息を引き取り 永眠いたしました
本人も回復に向けて頑張っておりましたので 本当に残念に思います

谷村新司さんは、1971年に矢沢透さんと堀内孝雄さんの3人で「アリス」を結成。3人の深みのあるハーモニーが人気となり、「今はもうだれも」「冬の稲妻」など数々のヒット曲を世に送り出した。

「チャンピオン」は、ボクシングを題材にした歌詞と谷村さんの力強い歌声がマッチし、大ヒットを記録した。

小児がんチャリティーコンサート(2022年7月)
小児がんチャリティーコンサート(2022年7月)

アリスは1981年に突如活動休止を発表。その後、谷村さんはソロのシンガーソングライターとしても活躍していく。中でも代表曲となったのが「昴」だった。

「本当に早すぎます」芸能界・ファンから悲しみの声

「チンペイ」の愛称で親しまれ、パワフルな歌だけでなく軽妙なトークも人気だった谷村さん。突然の訃報に、芸能界からは悲しみの声が上がっている。

作詞家で音楽評論家の湯川れい子さんは、16日に出演していたイベントで、谷村さんとの思い出を語った。

作詞家 湯川れい子さん:
去年のクリスマスのディナーショーが最後。(昴は)永遠に残る名曲だと思う。本当に早すぎます。毎年ステージを聞かせていただいて、永遠に存在すると勝手に思っていたので、本当に残念です。

谷村さんと名曲「サライ」をテレビ番組の企画で作った歌手の加山雄三さんは、自身のホームページで…

一緒にいる時は本当にいつも楽しかったよ。
その兄想いの弟が先に逝ってしまった。
今、気持ちをまとめてくれと言われても、彼に伝えたいことはたくさんあって、言い切れないよ。
一言だけ彼に伝えるなら、やっぱり「ありがとう」。
(加山雄三さんのホームページより)

悲しみの声はファンからも届いている。

70代 男性:
「昴」と「サライ」。力強い歌があるからね。元気をもらえる。

60代女性:
「冬の稲妻」とか、心に響くような歌が好きです。まだ70代だから、もっと生きて歌っていただきたかった。

2018年撮影(時事)
2018年撮影(時事)

アリスは2009年に28年ぶりに復活し、全国ツアーを開催した。谷村さんはその中で「こうやってみんなと一期一会の瞬間を過ごせて最高ですね」と語っていた。

(「イット!」10月16日放送分より)

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