「今年も待ってました!」「卵のとろーりさがたまらない!」

SNSにあふれる「待ってました!」の声。そのお目当ては…、中秋の名月にちなんだ「月見」商品です。

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9月に入って、ますます盛り上がりを見せている飲食店の“月見商戦”を「めざまし8」が総力取材しました。

月見商戦を総力取材!店には早くも行列が

ディレクター:
池袋西口では今まさに、月見メニューを販売している店舗が3つ、目が届く距離で並んでいます。

池袋西口には、月見バーガーを販売している3店舗が軒を連ねている
池袋西口には、月見バーガーを販売している3店舗が軒を連ねている

めざまし8の取材班が、都内を取材してみると、9月29日の「中秋の名月」に向けて、ハンバーガーチェーンを中心に、「月見」とつく期間限定メニューがズラリ!

お昼時には、どの店も長蛇の列ができていました。

ディレクター:
午後1時半過ぎの新橋のマクドナルドですが、店には月見バーガーを求める方の列ができていますね。

それぞれの店舗のポスターをよく見ると、共通しているのは、「とろ~り」とした卵のおいしそうな写真や、“満月”を前面に出したデザイン。

大きな満月のデザインや、“半熟”などとろ~り感を強調
大きな満月のデザインや、“半熟”などとろ~り感を強調

そのおいしそうなポスターに、道行く人たちは、ついついつられてしまうようで…。

20代女性:
ハンバーグと月見の目玉焼きの黄身がとろってとろけて合わさる感じがすごい好きで、テレビで見かけるのもあるし、結構インスタとかで月見バーガー写してる人が多くて、パッケージもおいしそうなんで食べたいなと思います。

盛り上がりを見せる“月見商戦”!各社のラインアップは?月見ピザ?

各社のラインナップを比べてみると、マクドナルドは、定番の「月見バーガー」のほか、新商品の「七味香る牛すき月見」など、全7商品を展開。

ケンタッキーフライドチキンは、とろ~りとした半熟風の卵を包んだ「とろ~り月見チーズフィレバーガー」や、月見ツイスターなど4商品。

モスバーガーも、フォカッチャ×半熟風たまごで、季節感を楽しめる「月見フォカッチャ」を販売しています。

さらに、ハンバーガーチェーンだけではなく、ピザチェーンまで月見商戦に参入する事態に!?

ドミノピザは、卵づくしのトッピングの「月見クワトロ」。

ピザハットは「月見ハットメルツ」と、ピザチェーンならではの商品が展開されています。

月見商戦が盛り上がる“2つ”の理由

人々を魅了する「月見」商品。中にはその魅力にとりつかれてしまった人も。

30代男性:
僕30歳なんですけど、小学校6年生ぐらいからなんで、もうかれこれ“月見歴”は18年ぐらい。出たら絶対、最低1回は絶対食べますし、ルーティンといって間違いないと思います。

第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣氏によると、この盛り上がりには、“2つの理由”があるといいます。

第一生命経済研究所首席エコノミスト 永濱利廣氏
第一生命経済研究所首席エコノミスト 永濱利廣氏

第一生命経済研究所首席エコノミスト 永濱利廣氏:
1つ目は卵の価格が安定してきたということ。
去年の10月、鳥インフルエンザが確認されたことにより、約1771万羽が殺処分に。これは国内採卵鶏の約13%にも上る数で、かなりの数が殺処分されてしまったと。それが原因で、卵の価格がどんどん上がっていきました。
ピークは今年の春、5月から6月頃、値段は1kgあたり350円ほど。これは、去年の4同時期と比べて、1.5倍近く。それが現在下がってきているんです。

卵の価格が下がってきた理由として、日本卵業協会は、「飲食店での使用が減り卵の需要が減少した」ことを挙げています。
卵の高騰に伴い、飲食店側も卵の使用頻度を控えていた中で、各地で養鶏が再開。卵の供給が増加し、結果的に価格が安定してきたということです。

第一生命経済研究所首席エコノミスト 永濱利廣氏:
2つ目は、各メーカーが卵メニューの休止をしたんですね。そうなるとやはり、消費者からするとですね、卵食べたくても、メニュー食べられないとなると、より食べたいというニーズが高まりますので、その影響も大きいんじゃないかなと思いますね。

ただし、油断は禁物です。
日本卵業協会によると、月見商戦などで、今後、卵の需要が高まった場合、価格が再び高騰し、月見商品の販売が休止される可能性も。

年に1回の「月見商戦」、皆さんも好みの商品を堪能してみてはいかがでしょうか?

(めざまし8 9月12日放送)