ごはんが欲しい、一緒に遊びたい…。
ペットから飼い主へのそんな“訴え”は鳴き声だったり、仕草だったりとバリエーション色々だが、ある文鳥のあまりにも刺激的な訴えが話題になっている。

耳の穴にクチバシをつっこみ「ビッッッッッ!!!!!」とドデカボイスで叫ぶトリ
このようなコメントとともにX(旧Twitter)に写真を投稿したのは、文鳥の男の子の「おいり」くんと、女の子の「こいも」ちゃんと暮らしている飼い主(@bunchooiri)さん。
おいりくんと飼い主さんが写っているのだが、おいりくんは寝転ぶ飼い主さんの右耳にクチバシを突っ込むと「ビッ!」と“ドデカボイス”で鳴いたというのだ。至近距離からの鳴き声が、飼い主さんの鼓膜にダメージを与えただろうことは容易に想像できる。
この、シンプルながら破壊力が抜群のおいりくんの“攻撃”には「最強の目覚ましっ!」「最近の鳩時計ってこんな進化してるんですねwww」「鼓膜破れて逆に起きれない可能性」などのコメントが寄せられ、11万3000件を超える「いいね」がついた(9月14日現在)。

たしかに、飼い主さんの耳元で「起きて!」と叫んでいるようにも見える、目覚まし時計のようなおいりくんの行動だが実際の理由は?
また、「これボタンインコにやられてホントに鼓膜やられたことある」「鳥って人の耳わかってますよね...!?」との声も寄せられており、同じ経験をしたことのある人も多いよう。おいりくんと一緒に暮らすこいもちゃんも、飼い主さんの耳に攻撃を仕掛けているのだろうか…。
愛鳥の“ドデカボイス”攻撃について、飼い主さんにお話を聞いた。
「なぁ聞いて!」の主張だった?
――おいりくん、こいもちゃんはどんな子?
おいり:5歳、やんちゃで活発な男の子。
こいも:2歳、おしとやかだけど肝が据わっている女の子。
2羽の好きな食べ物はトウモロコシとシャインマスカット。よく2羽で追いかけっこしています。

――飼い主さんの耳にクチバシを入れて“ドデカボイス”で鳴くおいりくん。これはよくする行動?
わりとよくしていると思います。頻度としては2、3日に1回くらいでしょうか。
――これはどんな時にする行動なの?
我が家は基本的に夜に放鳥しているので、夜にされることが多いです。特に、飼い主がスマホを触っていたり、テレビを見ている時に「なぁ聞いて!!!」と言っているかのように耳の穴に叫んでくるので、やはり耳であることは分かっているのではないでしょうか。
ちなみに鼻の穴にもクチバシを突っ込まれますが、鼻の穴では叫びません。

「眉毛やまつ毛をちぎる」やんちゃエピソードは他にも…
――おいりくんに“叫ばれた”時の飼い主さんの心の内は?
うるさすぎて思わず笑ってしまいました。こちらが大きなリアクションをしてしまうとおいりを驚かせてしまうので、きわめて冷静な態度で、心の中で「声でかすぎワロタ」と叫ぶくらいに留めております。

――こいもちゃんも同じようなことはする?
文鳥・インコと暮らしている方の投稿を見ていたら、よくあるようですね。こいもちゃんはまだ人の肩に乗ることができないので、耳の穴に叫ばれたことはありません。

――他にも2羽の驚きの行動はある?
おいりは私の母のことが大好きで、家のインターホンが鳴ると母が来たと思って大騒ぎするのですが、テレビ番組のインターホンの音にも同様に大騒ぎするので「ちがうで!」といつも言い聞かせています。あと眉毛やまつ毛をちぎりにきます。
こいもはごはんが大好きで、特に好物のトウモロコシやマスカットは、おいりに取られないよう 何としてでも自分の家に運び込もうと、色々と考え、試行錯誤していて、大変賢いトリなのだなと思いました。

――投稿への反響について…
とても嬉しいです。普段Xでは小鳥関係のコミュニティの方とやりとりすることが多いので、今回たくさんの方の感想を知ることができて面白かったです。

目覚まし時計のようなおいりくんだったが、「大好きな飼い主さんに注目されたい!」という気持ちからの行動だったよう。
ちなみに、おいりくんが「耳垢を食べているのでは?」という指摘もあったそう。しかし飼い主さんからは「耳や鼻は普段よりきれいに掃除しておりますので、そのような類のものは食べられていない自信があります」との“訂正”もあったことを付け足したい。
耳の穴にクチバシをつっこみ
— おいり (@bunchooiri) September 9, 2023
「ビッッッッッ!!!!!」
とドデカボイスで叫ぶトリ pic.twitter.com/EMHmy7QpUw
耳だけでなく鼻の穴にもクチバシを突っ込んでしまうというおいりくんの姿も、想像すると笑ってしまうが、鼻では鳴き声を出さないという驚きの賢さも知ることができた。
一緒に暮らす“妹”のこいもちゃんも一緒になって、飼い主さんの両耳で“ドデカボイス”で叫ぶ…。そんな日が近々やってくるかもしれない。