将棋の王座戦第2局で、藤井聡太七冠が永瀬拓矢王座に見事勝利し、シリーズ1勝1敗のタイとした。終局時間は午後10時過ぎ、200手を超える大熱戦だった。

翌日は関西将棋会館の地鎮祭に参加

9月12日に行われた王座戦五番勝負の第2局。八大タイトル独占を狙う藤井聡太七冠を迎え撃つのは、粘り強さが特徴の永瀬拓矢王座。藤井聡太七冠は珍しい作戦を用意し、早い段階から積極的に仕掛けていった。

王座戦の持ち時間は「5時間」。午前のおやつはなく、1日制のタイトル戦で唯一「夕食休憩」がある。この休憩後に、波乱の展開になることもしばしば…。

藤井七冠は、夜の戦いに備え「五目焼きそば」を注文した。

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永瀬王座は「アメリカンクラブハウスサンドイッチ」を選んだ。

迎えた終盤、永瀬王座の猛攻を受けるが、藤井七冠は王様を敵陣に逃げて安全を確保する「入玉」に成功する。

それでも永瀬王座が粘るが、最後は見事に押し切って午後10時過ぎ、214手で勝利した。

藤井聡太七冠:
全体を通して、苦しい局面の方が多かったのかなと感じています。気持ちを切り替えて第3局に臨みたいと思います

一夜明けた13日、藤井七冠は羽生善治会長など歴代名人らとともに、2024年秋に大阪府高槻市に完成予定の関西将棋会館の地鎮祭に参加した。

藤井聡太七冠:
将棋ファンの皆さまに長きにわたって愛される場所になることを願っております。また私自身も新会館で対局できる日をとても楽しみにしております

激闘の後でも爽やかに仕事をこなす藤井七冠。王座戦第3局は9月27日、地元・愛知の名古屋マリオットアソシアホテルで指される。

(東海テレビ)

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