福島第一原発で処理水の海への放出が始まったことを受け、全国各地で中国からとみられる迷惑電話が相次いでいる。熊本県内でも熊本城総合事務所など、複数の施設に中国人を名乗る人物から嫌がらせの電話がかかってきていたことが分かった。

熊本城にも中国人名乗る“嫌がらせ電話”

東京電力が8月24日に福島第一原発の処理水の海洋放出を開始して以降、福島県内の飲食店など全国各地で、中国からとみられる迷惑電話が相次いでいる。

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熊本県民のシンボルとも言える「熊本城」の熊本城総合事務所にも、中国からとみられる嫌がらせの電話がかかってきたということだ。

熊本城総合事務所によると、8月25日から28日までに、事務所に6件、運営管理センターに15件のあわせて21件の嫌がらせの電話があったという。

当時応対した熊本城総合事務所 徳永竜樹さん:
「私は中国人です」と何度か連呼されて、そのあとに中国語で1分ほどぺらぺらとしゃべられて、最後に「あなた死ね」「あなた鉄食え」といった、暴言ともとれる内容を何度か言われました。

当時応対した熊本城総合事務所 徳永竜樹さん:
怒りというよりも「死ね」と言われて、いい気分はしませんし、残念な気分でした

熊本市は全課で嫌がらせ電話の実態調査

熊本市によると、このほか北区の土木センターにも中国からとみられる嫌がらせの電話が7件かかってきたということだ。

また、29日午後5時現在、この他にも教育政策課などに中国からの嫌がらせ電話が4件かかっていて、あわせて32件にのぼっているという。
熊本市は現在、全ての課に中国からの嫌がらせの電話がかかってきていないか調査している。

(テレビ熊本)

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