山形県の魚「サクラマス」を特産品として売り出す取り組みが、戸沢村で始まった。森の養分をたっぷり含んだ豊かな湧き水が育む「角川産サクラマス」が、地域おこしの新たな一手だ。
”地域の宝”をPRし村おこし

「よーいスタート!」の合図で始まった戸沢村角川(つのかわ)で開かれたイベント、つかみ取り体験。主役は、子どもたちと角川産サクラマスだ。

月山山系から流れ下り、最上川に注ぐ清流・角川。その中間地点にあるのが1992年に整備された「淡水魚ふ化養殖センター」。卵のふ化・放流を通して“地域の宝”を守り育ててきたが、これまで加工して販売する発想はなかった。

戸沢村・加藤文明村長:
サクラマスは県魚。銀色に輝くあの魚影…おいしくない訳がない。活用しないのはもったいない。月山のミネラル豊富なおいしい湧き水で育てられていることを最大限PRして、地域づくり・村づくりをしていく
養殖の強み生かし特産品開発・販売目指す

海に下って大きく育ち、産卵のため再び川に戻ってくるサクラマス。サケ科の中でも肉厚で身は柔らかく、流通量が少ないことから、市場では高値で取引されている。

村が目指すのは、養殖の強みを生かした安定生産だ。毎年3万個の卵をふ化させているが、今後数を増やし、特産品の開発と販売を目指す。

戸沢村・加藤文明村長:
今回、つかみ取りという大きなチャレンジをして、「戸沢村にもこんな良いものがある」と再発見できた。今後、何ができるのか。ふるさと納税返礼品・加工品開発などさまざまな形がある。可能性は無限大だと思う
サクラマスの秘めたチカラを村の新たな産業へ…、期待は高まる。
(さくらんぼテレビ)