7月にリニューアルオープンした福井県の恐竜博物館が、家族連れに大人気だ。

リニューアルオープンした恐竜博物館
リニューアルオープンした恐竜博物館
この記事の画像(17枚)

恐竜:
ガオ~!

恐竜の迫力に後ずさりする子ども
恐竜の迫力に後ずさりする子ども

子供:
う~!

恐竜を見つめる子ども
恐竜を見つめる子ども

大迫力の恐竜たちに、子供たちは怯えたり、目を輝かせたり。

7月リニューアルオープンした福井県勝山市の恐竜博物館では、連日、家族連れで大にぎわいだ。

化石研究体験のコーナー
化石研究体験のコーナー

リポート:
特に人気なのが、こちらの化石研究体験です。大人も子供も夢中になって化石を掘り出しています。

                 

新しくできたコーナーでは、石を削って化石のレプリカを取り出す体験もできる。実際の研究と同じ道具を使うなど、本格的だ。

化石研究体験をした子供:
レプリカと分かっていても、壊れないかヒヤヒヤした。

ーー満足度は?

化石研究体験をした子供:
マックスです。

大人も子供も大人気の古代の生物。一方、宮城県には、幻となった化石もある。

それが1939年、宮城県登米市の稲井層群という地層から発見されたイナイリュウだ。

当時、東北大学が日本最古の大型は虫類の化石として論文を発表し、恐竜図鑑にも掲載された。

しかし、戦争中の混乱で、化石を管理していた東北大学からなくなってしまったのだ。イナイリュウは図鑑からも姿を消し、幻となった。

化石発見者の孫・鈴木孝也さん(73):
1970年代以降には、(図鑑から)イナイリュウは消えてますね。まさに“いない”リュウですよ。

「化石になった別の個体がいるはず」

しかし、新たな化石が見つかる可能性もあるという。

 

東北大学 永広昌之・名誉教授:
イナイリュウは、いまのイルカぐらいの頻度でいたと考えるのが普通。どこかで運よく化石になって残った別の個体がいるはず。

イナイリュウの化石を探す鈴木孝也さん
イナイリュウの化石を探す鈴木孝也さん

鈴木孝也さんは、祖父が見つけたイナイリュウの存在を証明するため、今も化石を探し続けている。

(「イット!」 8月11日放送より)