熊本市出身の行定勲監督がメガホンを取った最新映画「リボルバー・リリー」が8月11日から全国公開されるにあたって、テレビ熊本が行定監督に単独インタビュー。自身初の本格アクション映画となる作品への思いを聞いた。

熊本市出身の行定勲監督 最新映画

熊本市出身の映画監督、行定勲さんが手がけたアクション映画「リボルバー・リリー」の舞台は大正時代の東京。主人公の綾瀬はるかさんが演じる元スパイの小曾根百合が、謎の男たちに追われる少年を守りながら、巨大な陰謀に立ち向かっていくストーリーだ。

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映画の内容について「自分の想像を明らかに超えてくるものにはなったかなと思う」と話す行定勲監督に、綾瀬はるかさん演じる小曾根への思いについて聞いた。

行定勲監督:
主役の小曾根百合は一度は銃を置いた女。しかし、巻き込まれてもう一度リボルバーを手にしなければならない状況になった時に、彼女は人を射抜く。その行為が蛮行に見えないようにはどうすればいいのかと思った。最前線で戦った人間が一番もしかしたら平和を望むんじゃないかと思って

初のアクション映画 戦いの中で表現する心情

これまで数々の恋愛映画を手がけてきた行定監督。本格アクション映画は自身初の挑戦だ。

行定勲監督:
男女の愛みたいなものは明確に今まで描いてきたが、そういうレベルではない愛もあるんだよね、と。今までにチャレンジしてこなかったことをやるというのは、勝手が分からない分大変だが、逆に自分も分かっていなかった(自分の)部分が発見できたことはすごく大きかった

また行定監督は「最近の日本映画はキャラクターの心情を描きすぎている」と話し、今回の映画について「今を生きる人たちに見てもらいたい」と言う。

行定勲監督:
「難解だけど面白い、意図は分かる」。そういうところに映画の面白さがあったが、どちらかというと今はキャラクターの心情寄りになって、しかも心情が全部分かるように心の声まで聞こえてくるような映画が多くなったなという気持ちもあり、これ(「リボルバー・リリー」)は戦いの中で彼らが何を望んでいるのかというのは映像で見ていけば分かるようなものを目指したし、登場人物の背景はほとんど描かれていない。2023年を生きる人たちにあえてこの映画を見ていただきたい

アクション映画「リボルバー・リリー」は8月11日から全国で公開され、行定監督は「キャストも素晴らしい人たちが集まり、スタッフも精鋭たちが集まったので、自信を持って皆さんをお迎えできると思う。劇場でぜひ見てほしい。できるだけ大きなスクリーンで、音圧の高さを感じていただきたいので、ぜひとも劇場で見ていただいて楽しんでいただければ」と話した。

(テレビ熊本)

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