アメリカ・アップル社の開発者向けの国際会議WWDCの学生部門で、熊本県立大学の学生2人が作ったアプリが入賞し、ティム・クックCEOから「新時代の開発者」と評価された。
アップル開催の会議 和柄アプリで学生2人が入賞

熊本県庁を訪れたのは、熊本県立大学・総合管理学部3年の秋岡菜々子さんと山田雄斗さんだ。

2人は、アメリカのアップル社が6月に開いたアプリケーション開発者向けの国際会議「WWDC」で、それぞれ和柄をテーマにしたアプリを発表し、学生部門の「Swift Student Challenge」で入賞した。

秋岡さんが開発した「Japattern Legacy(ジャパターンレガシー)」は、和柄の名前や文様に込められた思いを学ぶことができ、クイズ形式で楽しむことができる。

熊本県立大学・秋岡菜々子さん:
このアプリが世界のアップルに認められたことが本当に驚きで、とてもうれしい

また、和柄のパターンから線の色や太さ、背景の色を変え、オリジナルの文様を作ることができる「結(ゆい)」を開発した山田さんは、アプリ開発のきっかけに祖母の声があったと言う。

熊本県立大学:山田雄斗さん:
私の祖母はパッチワークが趣味で、伝統文様を表現することが多々あると言っていた。ただ、そのときに線の色の違いや太さで伝統文様がどのように見え方が変わるか(簡単に)確認できないと言っていた
山田さんは誰でも簡単に和柄をデザインできるアプリを作りたいと考え、今回開発した。
ティム・クックCEO「新時代の開発者の1人」

また、入賞した秋岡さんは、アップルのティム・クックCEOにオンラインでアプリをプレゼンできる11人に選ばれ、「新時代の開発者の一人」と評価されたという。

2人が在籍する熊本県立大学の飯村研究室は、2022年も同じ賞に1人が入賞していて、「来年は4人の入賞を目指したい」と話す。
(テレビ熊本)