7月29日に開催された「隅田川花火大会」。

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4年ぶりの“夏の風物詩”の復活に、過去最多となる約103万5千人が集まりました。

大きな事故や混乱はなかったものの、新たな課題も見えてきました。

場所取りが激化…「禁止」の注意書き看板立てるも効果無く

打ち上げ開始の約9時間前、会場付近の隅田公園は、すでにテントやシートが敷かれ場所取りする人の姿が。中には前日の夜10時から場所取りをしているという人もいました。

花火開始9時間前には、公園がブルーシートでいっぱいに
花火開始9時間前には、公園がブルーシートでいっぱいに

汐入公園には、芝生一面が、シートで埋め尽くされている場所が。

場所取り禁止にもかかわらず置かれたブルーシート
場所取り禁止にもかかわらず置かれたブルーシート

本来この場所は、「事前の場所取りは禁止」となっていますが、場所取りをしている人に話を聞いてみると、禁止の看板は見ていたものの「座って見たい。みんながやってるから」と言う人や、「本当に知らなかった」と答える外国人も。

さらに、「めざまし8」が取材する中で見つけたのは、道路上に貼られた場所取りと思われる「テープ」。

車道に貼られたビニールテープ
車道に貼られたビニールテープ

テープだけではなく、チョークで書かれたものもありました。

チョークで書かれたものも
チョークで書かれたものも

「迂回なんてできねぇよ」警察と一般人が口論になる場面も

開始時間が近くなると、会場へ向かう道は人で埋め尽くされて、身動きもできないような状態に。

花火開始30分前の午後6時30分には、雑踏事故を避けるために、道路の多くが一方通行になりました。

警察が、「ここには立ち止まることはできません」と呼びかけますが、中にはこんな人が…。

通行規制と言われて警察につっかかる男性
通行規制と言われて警察につっかかる男性

男性「通れるよ!」
警察「規制をかけているので…」
男性「どうやってあっちいくんだよ!迂回なんてできねぇよ!バカヤロー!」
警察「ご協力お願いします」
男性「うぜぇなぁ…」

さらに、交通規制された場所を電動キックボードで走る人まで現れました。
人混みの中では一時降りていましたが、広い道路では再び電動キックボードに乗って去って行きました。

午後7時に花火の打ち上げが始まると、今度は撮影するために足を止める人が続出。

警察「橋の上では立ち止まることができません」

花火をスマートフォンで撮影する人々
花火をスマートフォンで撮影する人々

駒形橋では大勢の人が殺到しないよう、警察が人数制限しながら誘導。橋の上では歩行しながら鑑賞することになっていましたが、花火をスマホで撮影する人たちが足を止めて進めない状態に。

一方通行に困惑する人ら
一方通行に困惑する人ら

一方通行の道路では、一方通行になっていることを認識していない人が逆流。

警察の横をすり抜けようとする
警察の横をすり抜けようとする

「逆流しないで」と一度は警察に止められるも、別の人を対応しているのを見て、横をすり抜けていく人たちの姿もありました。

柵を設置して通行止めしている道路では、無理に通ろうとした観客と警察で口論に。

熱中症患者が続出 救急車が混雑で通れず

最高気温35.7℃の猛暑日を記録した29日。

午後8時前、会場周辺の道路には1台の救急車、その先には路上で座り込む女性の姿が。

女性は熱中症が疑われ、担架に乗せられて運ばれていきました。

救急車両にも、混雑の影響が…。
「緊急車両用」の車道で観覧していた人の影響で、救急車が進めない状態になっていました。

緊急車両用の道路に人が座り込み、進むことができない救急車
緊急車両用の道路に人が座り込み、進むことができない救急車

警備員「ちょっと立ってもらっていいですか?」
一般人「移動させろよ!救急車が来てんだろ!」

その後なんとか救急車は現場に駆けつけることができ、コンビニエンスストアにいた女性が運ばれていきました。

午後8時30分に、花火大会が終了。

帰路につこうとする人が浅草駅に向かい、帰り道も大混雑になりましたが、一時入場規制も行われたものの、駅では大きなトラブルや混乱はありませんでした。

(めざまし8 7月31日放送)