北朝鮮メディアは金正恩総書記が28日、朝鮮戦争休戦70年に合わせ訪朝した中国の代表団と会談を行ったと報じた。
29日付けの労働新聞は一面で、金総書記が中国の李鴻忠・全人代副委員長ら代表団と会談する写真を掲載した。

会談で金総書記は、「中国の国際的地位が日増しに高まっていることを大変嬉しく思っている」と述べ、「中国とともに社会主義建設に力を入れ緊密に協力し複雑な国際情勢を主導していく」ことを確認した。

また、金総書記は中国の代表団を宴会に招待し、宴会では金総書記の妹・与正氏の演説などが行われた。

北朝鮮は27日に、中国とロシアの代表団を招いた大規模な軍事パレードを行っていて、「戦勝記念日」と位置付ける休戦日から70年の節目に軍事力を誇示するとともに、中・露との結束をアピールしている。
一方、一部の韓国メディアは中国の代表団派遣について「経済協力再開を重視している」と分析していて、新型コロナの感染対策で北朝鮮が境界を封鎖して以降途絶えていた中朝間の交流が、今後、再開される可能性を指摘している。