「ささいなことで他人を許せなくなってきたら危険信号」

「言葉にしなくても伝わっているというのは都合の良い思い込みです。」

今、SNSで多くの共感を集めているこれらの言葉。ある人からのメッセージなんです。
言葉を書いているのは、大阪にある420年の歴史を持つ専念寺の住職。

地域猫の見回り活動なども行う、ネコ坊主こと籔本正啓さん41歳です。

25代目住職 藪本正啓さん:
昨日妻に怒られたこととか、母親に怒られたこととか、自分の人間関係を自分の反省で書いてるだけ、それをまあ載せたら皆さん共感してくださってる。

仏教の教えに基づき、自身の実体験などを元にした「言葉」をお寺の掲示板に毎日掲載。
それをSNSで紹介したところ、「言葉に救われる」「涙がとまらない」などと話題に。

ここ1カ月半ほどでフォロワーが50倍以上増え、11万人を超えるまでになったのです。

なかでも多くの「いいね」を獲得したのが、
「あんまり気にしない。どーせ何をしても言われます。」

「正しい意見でも思いやりがなければ言われた人は傷つく。」

今では、籔本さんの言葉を実際に見たいとお寺に訪れる人も増えているといいます。

専念寺に来た家族:
SNSで見つけたんですけど、心に突き刺さる言葉がたくさんあったので、直接見たいなって思って来させていただきました。

25代目住職 藪本正啓さん:
人の人生変えられるなんて、そんなおこがましいこと一個も思ってない。
まあ、種みたいな形で相手に渡せたら幸いかなぐらいの。それを育てるのはその人です。

「失って気づくなら失う前に気づきなさい。」
(「めざまし8」 7月27日放送より)