北朝鮮メディアは、朝鮮戦争の休戦協定締結から27日で70年となるのを前に、金正恩総書記が戦死者の墓を参拝したと報じた。

26日付けの労働新聞は金総書記や軍関係者が25日、平壌にある戦死者の墓を参拝し献花する様子を報じた。

金総書記は、休戦協定締結を「アメリカに永遠に拭えない敗北を与え、新しい世界大戦を阻止した人類史的な大勝利」と述べ、「北朝鮮は永遠に勝ち進む」と強調した。
一方、休戦の記念行事に参加するため、ロシアからショイグ国防相らが25日、北朝鮮に到着。26日には、李鴻忠(り・こうちゅう)全人代副委員長を団長とする代表団が、北朝鮮に向け中国を出発した。

北朝鮮に外国の要人が訪れるのは、2020年に新型コロナの感染対策で北朝鮮が境界を封鎖して以降、初めて。

北朝鮮は、朝鮮半島で軍事的圧力を高めるアメリカに対抗するため、「戦勝記念日」と位置付ける休戦協定締結日に合わせ、中国・ロシアとの友好関係を強調しているものとみられる。