7月に死亡事故が多発している山形県内には、現在「高齢者交通死亡事故警報」が出ている。痛ましい事故をなくそうと、7月20日、天童市で警察官らが高齢者宅を訪問し、死亡事故の特徴をまとめたチラシや反射材を配布して交通安全を呼びかけた。
警察・市など連携し高齢者宅を個別訪問
県内では、7月に入り高齢者が関係する死亡事故が5件発生し、7月17日まで出されていた「高齢者交通死亡事故警報」が7月23日まで延長された。

これを受け、天童市では7月20日に警察と市などが連携し、高齢者に交通安全を呼びかける啓発活動を行った。参加した人たちは市内3カ所に分かれて高齢者宅を回り、死亡事故の特徴をまとめたチラシを配ったり、反射材を靴に貼ったりして注意を呼びかけた。
訪問先の人:
(反射材は)かあちゃんと嫁の靴とかに貼る。右左よく見て、手を挙げて注意したい

啓発活動に参加した高齢者・交通安全指導員によると、天童市久野本地区では、横断歩道のない直線道路を横断する高齢者の事故が多いという。

高齢者交通安全指導員・工藤幸さん:
ここはちょうど交差点と交差点の真ん中。どっちに行っても(横断歩道が)遠い。高齢者の方は近道・近道と歩くから事故が多い

また、横断歩道のない道路に街路樹がある場合はドライバーの注意力が低下し、特に夜間は歩行者の発見が遅れてしまう危険が潜んでいる。

天童警察署・漆山達也巡査部長:
横断歩道がない部分はドライバーからも注意が行きにくい場所。夜間は反射材など、明るい服装や光ったりするもので身を守ってほしい

暑さが増してくるこれからの時期は「ぼんやり運転」が増える傾向にある。高齢者の事故をなくすため、警察は車を運転する際や道路を歩く際は周辺に目を配り、事故に遭わないよう注意を呼びかけている。
(さくらんぼテレビ)
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