タイの総選挙で勝利した前進党のピター党首が、議員資格を一時停止された。

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これからの夏休みシーズン、日本からも多くの観光客が訪れるタイ。

5月に行われた総選挙では、野党が勝利した。

次の首相候補として注目を集めたのが、前進党のピター党首(42)だ。

ピター党首は、アメリカのハーバード大学やマサチューセッツ工科大学で学んだ、スーパーエリートだ。

選挙の集会には、若者が多く集まった。

街頭演説ではアイドル並みの人気で、前進党を第一党に押し上げた。

投票直前に“議員資格停止” その理由とは…

ところが、首相を選ぶ投票の直前に問題が起きた。

憲法裁判所が、ピター党首の議員資格を一時停止すると決定したのだ。

19日、国会の前に集まる前進党の支持者たち
19日、国会の前に集まる前進党の支持者たち

リポート:
今、裁判所の判決を受けて、前進党の支持者が国会の前に集まっています。

資格停止の理由は、憲法違反に当たる、メディア企業の株を所有したまま選挙に立候補した疑いがあるため。

ピター党首は、王室批判を禁じる不敬罪の改正や徴兵制廃止など、革新的な公約を掲げて選挙に勝利した。

一方で、保守派の強い反発を受けている。

総選挙から2カ月が経った今も、タイでは次期首相が決まらない状態が続いている。

(「イット!」 7月20日放送より)