熊本県は、7月3日までの大雨による公共土木施設と農林水産関連の被害額が、速報値で計約95億円に上ったと発表した。被害額は今後さらに膨らむ可能性がある。

公共土木は64億円超 金内橋含まず

熊本県内では、7月3日に2度の“線状降水帯”が発生するなど、6月29日から7月3日にかけて記録的な大雨となった。

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熊本県が7月14日に発表した速報値によると、公共土木施設の被害額は約64億7,900万円。このうち河川の氾濫により護岸が壊れたり、道路の路肩が崩れたりするなど河川と道路の被害が619カ所で確認され、その額は約54億円に上る。

ただ、崩落した国道445号線の金内橋については現在調査中で、今回の速報値には含まれておらず、今後さらに被害額が膨らむ可能性がある。

農林水産は30億円超 約2,300カ所

また、農林水産関連の被害額は約30億1,700万円で、このうち田畑への土砂流入や水路の損壊など農地・農業用施設の被害が約2,300カ所で確認され、その額は22億6,000万円に上る。

このほか、水稲やニラ、ミニトマトなど農作物への被害も確認されているという。

熊本県は引き続き被害の全容把握を進めると共に、速やかに災害復旧に当たるとしている。

(テレビ熊本)

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