7月14日から秋田県内を襲った記録的な大雨で、住宅や店舗が浸水し、片付け作業に追われている人も多いだろう。自宅などが浸水してしまった場合、まず何をすればいいのだろうか。秋田市の日本赤十字秋田短期大学の講師で防災の専門家・及川真一さんに聞いた。
水害にあったら…まずは「記録」を
ーー浸水後、最初にすべきことは?

日赤秋田短大 講師・及川真一さん:
記録を残すことが大変重要。のちに保険の手続きや、何か証明をするときに必要となりますので、撮影をしていただきたい。被災状況を記録するときには、水位が分かるようメジャーや高さを示せるものを使って撮影する
ーー片付けの注意点は?
日赤秋田短大 講師・及川真一さん:
非常に汚く、感染源となり得る水も含まれているので、十分に感染対策をしたうえで片付けを行ってほしい

肘まで隠れるくらいの長めの手袋と、粉じんや砂ぼこりなどを防ぐゴーグルとマスク、足元は長靴か安全靴を着用するようにしよう。
停電している地域では、漏電にも注意が必要だ。

日赤秋田短大 講師・及川真一さん:
電気が復旧したとしても、確認をしてからブレーカーを上げた方が良い。二次災害の火災などが起きる可能性がある。水に漬かったコンセントは、電源を外しておくということをやってほしい
片付けは「身の安全を優先」
では、どのように片付けを進めるといいのだろうか。

感染症予防のために清掃と乾燥が最も重要だ。まずは水で汚れている箇所をしっかりと洗い流す。そして、次亜塩素酸ナトリウムなどを含ませた布でよく拭いて消毒する。その後、カビなどが発生しないよう十分に乾燥させる。

日赤秋田短大 講師・及川真一さん:
今後作業をするときに雨が降った場合は、身の安全を優先してほしい。のちに片付けはできますので、まずは命を優先してほしい
秋田市では、災害ボランティアセンターが立ち上がっている。高齢者など1人で作業するのが難しい人は、無理をせず、秋田市社会福祉協議会に問い合わせてみてほしい。
(秋田テレビ)