今シーズン好調の広島東洋カープで、“いざ”という時に打の切り札として輝きを見せている松山竜平選手はチーム最年長。「代打の神様」といわれる、その勝負強さの秘訣を自称「
「開き直って自分のバッティングでランナーを進めること」
勝敗の分かれ目で、急遽バッターボックスに立ち、その一振りでチームを勝利に導く。
強いチームには必ずと言っていいほど存在する打の切り札たち「代打の神様」。
今シーズン、カープで新たな代打の神様として脚光を浴びているのが松山竜平。
持ち前の勝負強さを活かし、代打でハイアベレージをマーク。
チームの躍進を支えている。
佐竹佑一さん（自称「カープ芸人」）：
代打でかなり勝負強いバッティングをされていますが、自分で何が良いと感じていますか?
松山竜平選手：
開き直りですね
松山選手：
僕がいくのは、ここ一番のプレッシャーがかかる場面。硬くなりすぎてもいい結果が出ないなと思っていますので、この一打席で打てなくてもしょうがないぐらいの開き直り
松山選手：
ただ後悔はしたくないから、自分のバッティングが出来たらそれでいい
松山選手：
得点圏だったら、ランナーを進められれば、それでもいい。ランナーが3塁にいたらボテボテのゴロでもかえってこられる。それでもいい。それだけで結構気持ちが楽になるので。この方が結果がでているなと思って
現在37歳の松山選手。チームでは最年長の立場。
佐竹さん：
えっ? 松山選手、最年長ですか?
松山選手：
最年長です
佐竹さん：
最年長になったんですね！ごめんなさい。そういうイメージがなくて
松山選手：
ないでしょ！ふふふ
佐竹さん：
ここまで現役続けると思っていました？
松山選手：
正直思っていなかったですね。正直10年やれたらいいと思っていたので。やっぱり、体の疲れ抜けないです
佐竹さん：
寝て起きた時に、ちょっとまだ動きが悪いみたいな感じですか?
松山選手：
一発じゃ起き上がれないですよね。特にスタメンで出た次の日はすごいですね。上向いて寝ていたら、横向いてから起き上がる
若い時と比べ年々疲れが取れにくくなる体。全体練習が始まる前から入念にアップし、試合の出番に向け、コンディションを整える松山選手。
新井監督は、そんなベテランと現役時代をともにした。2人のやり取りは独特なようで…
佐竹さん：
結構、新井監督とはお話もされるんじゃないですか？
松山選手：
まあそうですね！
佐竹さん：
代打で打って結果残して帰ってきたときは？
松山選手：
毎回「さすがだねえ」って。それこそ13日にスタメンで出ましたけど、練習中に「きょうは出てくれるんですか」って言われて。そのあとに「怪我したらしばくぞ…」って
林晃汰選手とはスタンド看板直撃の先輩後輩の間柄
今シーズン新たな代打の神様としてチームを支えている最年長・松山竜平。
一回り以上年下の若手選手も増えている中、ベテランが抱く彼らへの思いとは。
佐竹さん：
林選手や田村選手など、若手選手に対しては、どのような思い？
松山選手：
すごく楽しみですよね。将来を背負って行ってほしいと思っているので
佐竹さん：
ベンチから若手選手の打撃は
松山選手：
みますね
佐竹さん：
やっぱり気になる
松山選手：
気になりますね。特に林晃汰はずっと、3年一緒に自主トレやっていますけど、やっぱりまだ若いところが多く出るので
佐竹さん：
林選手がスタンドの看板に当てたじゃないですか
松山選手：
そこからですよね。そこから大振りになっちゃって全然ダメで。強く振るのはいいけど、そこまでの過程というか、内容を大事にしていった方がいいという話は、しましたね
実はこの看板直撃弾。松山選手とも共通点があった。
佐竹さん：
よし俺はスタンドインしてやろうみたいな感じは思わないんですか？
松山選手：
そこは別に。僕もCSの前の練習試合で、同じところに当てているんですよ
佐竹さん：
ええ？そうなんですか？
7年前の2016年10月、クライマックスシリーズ直前の練習試合。
打球はライトスタンドの看板に直撃。
実は愛弟子・林選手と同じ位置にあてたことがあったのだ。
佐竹さん：
同じところに当てている
松山選手：
同じところ！ふふふ
佐竹さん：
ホンマにお弟子さんじゃないですか！見事にそれを試合でやってのけた
松山選手：
そうそう
経験豊富で若手思いの37歳。優勝を目指すチームに必要不可欠なベテランが見据えるものは。
佐竹さん：
やっぱり代打じゃなくて、スタメンからいきたいですか？
松山選手：
もちろんです。それはもちろん。やっぱり好きなことをやっていますので、最初から最後まで出たいですよ。とにかくチームの勝ちにつながる打点を多くとって、得点圏打率もしっかり3割5分以上は、終わった時に目指したい
佐竹さん：
優勝旅行でハワイいきましょうね
松山選手：
そうですね。ゴルフしましょう。
（テレビ新広島）
