ベビーカーを邪魔もの扱いする人が後を絶たない。どうしたら理解を得られるのだろうか。

ベビーカーのトラブルがSNSで話題に

「歩いていたら『邪魔だ』と、わざとベビーカーにぶつかってこられた。『すみません』と言って去ろうとしたら、再度体当たりしてきて勝手にベビーカーをつかんできた。普通に怖すぎるでしょ」(X(旧Twitter)より)

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X(旧Twitter)に動画付きで投稿されたこのツイートは4万件以上リツイートされ、話題となっている。

このようなベビーカーを巡るトラブルは、北海道でもあるのだろうか。

子育て中のママからは様々な声が寄せられた。

「ツイートを見ました。本当に最低で『ありえないな』と思いました。自分だったらどうするのか、すぐに動画を撮れるのか。何が最善策なのか、常に思うようになりました。模索しながら生きていかなければ。この子を守れるのは自分しかいないと思っています」(北海道のママ)

また、4人の子のお母さんからは、次のような声が聞かれた。

「双子用のベビーカーに乗せて歩いていたら、前の人との距離が近くなってぶつかったことがあって、きつい目をされたことはある。気持ちがしょんぼりしてしまったことはあります」(北海道のママ)

「歩いているとたまにぶつかってしまう。『すみません』と言うと『どこ見てるんだ』と言われて、すぐに謝るけれどちょっと怖い。子どもに何かあったときに怖い。男性や他の人と一緒の時は、そのようなことはない。」(北海道のママ)

「年配の人で、顔が見たかったのかな。ベビーカーを止めて、下ろしていた日よけを上げて顔をのぞき込んでくる。感染対策をしていたのに、手を触られたことも」(北海道のママ)

さらに、姉妹でベビーカーを押していた女性は次のように語った。

北海道のママ:
さっき、男の人に蹴られた。前を歩いていると、後ろの人たちがしゃべっていて『遅いな』って聞こえてきた。足を『トン』とされて横から前に出てきた

北海道のママも体験したベビーカーのトラブル。

日本の社会構造の変化にも原因が…

子育てを専門とするジャーナリストの吉田大樹さんは、日本の社会構造の変化にも原因があると言う。

「年配の世代に比べて子育て世代の人口割合が少ない。子どもがいないことを前提にして、ものごとが進もうとしている。例えば騒音の問題、子どもの声がうるさいとか。子どものためになることなら、どんどん外に出ていく子育て世代も多い。理解している人の方が圧倒的だと思うが、そうではない人も一部残っている」(子育てが専門のジャーナリスト・吉田大樹さん)

子育て世代の人口減少に伴い、子どもがいないことが前提として考えられるケースが増えているようだ。

ベビーカーに優しい社会でありたい。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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