一般的な手術や入院治療を提供する地域的な単位「2次医療圏」について、秋田県内に現在8つある医療圏を3つに集約する再編案が正式に決まった。

「救急医療」や「安全に出産」できる体制の構築

「2次医療圏」は、休日や夜間も対応できる救急医療や、がん・脳卒中といった一般的な入院治療などを提供する地域的な単位だ。

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秋田県内の医療従事者などで組織する県医療審議会では、人口減少が進む中で、現状の8医療圏を維持するのが難しいとして協議を進めてきた。そして7月11日、3つの医療圏に集約する案が正式に決まった。
医療圏の見直しは、最初の医療計画が策定された1988年以来初めて。

具体的には、大館・鹿角、能代・山本、北秋田を「県北」に、秋田周辺と由利本荘・にかほを「県央」に、大仙・仙北、横手、湯沢・雄勝を「県南」に集約する。

秋田県医療審議会の小泉ひろみ会長
秋田県医療審議会の小泉ひろみ会長

秋田県医療審議会・小泉ひろみ会長(県医師会会長):
今後は、特に重点的な救急医療や安全に出産できるような体制をしっかり各地域でつくっていく。地域の中で連携する体制をつくっていきたい

3医療圏への再編案は、2024年3月に策定する「県医療保健福祉計画」に盛り込まれ、2024年度から適用される。

(秋田テレビ)

秋田テレビ
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