7月12日、熊本城大天守に落雷…その瞬間をカメラがとらえた。
雷は避雷針に落ちたとみられ、人や建物への大きな被害はなかったが、熊本県内では落雷や激しい雨による影響が出ていて、13日にかけても災害に注意・警戒が必要だ。

熊本城大天守に落雷 大気の状態不安定

7月12日、午後1時10分すぎの熊本城。

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稲光とほぼ同時に雷鳴がとどろき、雷は大天守屋根に設置された西側のしゃちほこ付近の避雷針に落ちたとみられる。

熊本のシンボルを襲った雷。

しかし雷雨は20分ほどで収まり、熊本城総合事務所によると、人や建物への大きな被害はなかったということだ。

12日の熊本県内は、地表付近の暖かく湿った空気と上空の寒気の影響で大気の状態が不安定となった。

各地で激しい雨 落雷も相次ぐ

大津善彰カメラマン:
阿蘇市内です。立っていられないほどの猛烈な風と猛烈な雨が降っています

山都町や南阿蘇村では、1時間に50ミリを超える非常に激しい雨を観測。菊池市や阿蘇市で18メートルを超える最大瞬間風速を観測するなど風も強まった。

熊本市北区の特別養護老人ホームで午後2時前、「雷が鳴ったあと、ボイラー室が焦げ臭くなった」と消防に通報があった。
ボイラーの一部が焼損していて、警察と消防は落雷が原因とみて調べている。

落雷が原因とみられる停電も…。

九州電力送配電によると、熊本市中央区や菊池市、阿蘇市などで一時2000戸余りが停電した。

13日にかけ非常に激しい雨が降る恐れ

また、交通機関にも影響が出ている。
JR豊肥線では、内牧駅近くの線路内で陥没が見つかった。

陥没の復旧作業はまもなく完了したが、雨の影響で肥後大津駅と大分の豊後竹田駅の間で運転を見合わせが続いた。

髙橋凜記者:
熊本市東区新南部にあるアンダーパスに水がどんどん流れ込んでいて、通行止めとなっています

熊本県内は、13日にかけても多い所で1時間に50ミリの非常に激しい雨が降る恐れがある。
雨や落雷、突風などによる災害に注意、警戒が必要だ。

(テレビ熊本)

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