コウノトリがかつてのように日本各地で暮らせるよう、環境整備を行う「日本コウノトリの会」代表の佐竹節夫さん。

「コウノトリ飼育所というのがあって、そこで25年目にしてようやく繁殖、ヒナがふ化しました。

次のステップを考えた時、日本で最初に、コウノトリの“野生復帰”をするべきだと思い、そこからどっぷりコウノトリにはまっています」

観光客と共に湿地づくり

野生のコウノトリは1971年、最後の繁殖地の兵庫県豊岡市で絶滅。

市の職員だった佐竹さんは、長年コウノトリの繁殖に取り組み、今では全国で約300羽が生息している。

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絶滅の原因の1つは、餌場となる田んぼへの農薬散布で生き物が減少したこと。

佐竹さんらは地元の農家に減農薬、無農薬農法の導入を呼びかけ、今や豊岡のお米は安心安全な「コウノトリ」ブランドに成長した。

さらに退職後は市民団体「日本コウノトリの会」を立ち上げ、コウノトリが住みやすい湿地づくりを行っている。

観光客と一緒に草刈りなどをして伝えるのは、人の手で生き物を守ることの大切さ。

参加者は「ほんの少ししか刈れなかったけど、貢献できたのかなと思います」と話す。

もう二度とコウノトリを失わない。

佐竹さんは「ぜひ地域づくりも、子どもの教育も、農業もコウノトリを活用してほしいです。コウノトリをテーマにすると、無理なこともほとんどできると僕は思います。コウノトリはそういった力を持っていると感じます」と話す。

日本コウノトリの会
https://www.owss-j.com

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