著しく海藻が少なくなる「磯焼け」現象から海を守るための新たな取り組み。天草名産のウニの養殖に向け、磯焼け対策の計画が進められている。
「磯焼け」でエサなく名産のウニ廃棄
熊本・天草市牛深町の天草漁協牛深総合支所。ウニの養殖の新たな取り組みは、ここで進められている。

天草灘の牛深の海では、温暖化などが原因で海藻が著しく減少する現象、いわゆる「磯焼け」が問題となっている。

名産のウニも、エサとなる海藻が少なくなった影響で実が入らなくなり、多くが廃棄されるようになり、少ない海藻が食べつくされることで海の環境問題にもつながっている。
ウニの養殖実験 実入りも食味も良好
そこで立ち上がったのが、鮮魚卸の牛深水産だ。天草漁協と協力し、2023年4月からウニの養殖実験を始めた。

配合飼料を与えられたウニは、10週間で実入りも食味も良いものになる。
試食した熊本県の木村副知事も…

木村敬副知事:
あー! 甘い、甘いし味も濃い。必ず良い商品になるのではないかと期待が持てる。海の再生の拠点に牛深がなればいい
三瀬社長「未来にこの海残したい」
ウニの養殖は地域の名産品を復活させ、海藻を守ることで環境保全にも貢献する。

2024年度の市販化を目指している。

牛深水産 三瀬広海社長:
豊かな海があるので、未来にこの海を残していきたいという思いで、今後も磯焼け対策に取り組んでいきたい
(テレビ熊本)