7月3日に2度も線状降水帯が発生した熊本県内では、7日には「激しい雨」を観測し、8日・9日はそのワンランク上の「非常に激しい雨」が降るおそれがある。
大雨は10日(月)にかけて続く可能性もあり、厳重な警戒が必要だ。

8~10日にかけて大雨が続く可能性も

7日八代市の雨の様子と梅雨前線
7日八代市の雨の様子と梅雨前線
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梅雨前線が活動を強めながら九州北部に近づき、熊本県内は大気の状態が非常に不安定になっている。熊本県内では7日、菊池市と八代市、南小国町で1時間に30mmを超える激しい雨を観測した。

激しい雨と雷が光っている熊本の様子
激しい雨と雷が光っている熊本の様子

原田光應カメラマン:
雷とともに雨が激しく降っています

また天草市本渡や熊本市などでも一時雨脚が強まった。

8日は多い所で1時間に50mmの非常に激しい雨が降り、予想される24時間雨量は8日夕方までが200mm、9日夕方までが200mmから300mm、10日夕方までが100mmから200mmと大雨が長く続く可能性がある。

土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水河川の増水・氾濫に警戒が必要だ。

大雨の爪痕残る益城町から中継

3日の大雨で県道が崩落するなどの被害が出た益城町では復旧作業が進められている。
益城町から仲野アナウンサーが現状を伝えた。

小学校前の木山川
小学校前の木山川

仲野香穂アナウンサー:
益城町の津森小学校前です。現在、体がべたつくような湿気を含んだ風が吹いています。小学校の前を流れる木山川を見てみますと、水の量は落ち着いているように見えます

上流から流れてきたと言われている石など
上流から流れてきたと言われている石など

小学校の先生に話を聞くと、「月曜の大雨の前まではこの川幅いっぱいに水が流れていた」ということだった。そのため今見えている石や土砂は大雨の影響で上流から流れてきたものだと考えられる。

小学校の先生たちは「この石で川の流れが変わっているため、今後の雨の降り方が心配だ」と話していた。

橋脚にあるガードレールや木
橋脚にあるガードレールや木

仲野香穂アナウンサー:
また橋脚を見てみますと、大きな木やガードレールが巻き付いているのが確認できます

地盤の緩み少しの雨でも警戒必要

仲野香穂アナウンサー:
大雨の影響は対岸にも残されています。対岸の県道28号・通称熊本高森線は約150メートルにわたってけずりとられているんです

土のうが積まれている県道28号線
土のうが積まれている県道28号線

現在、これ以上崩れないように応急処置として土嚢が積まれている。この工事を行う熊本県にると、川の水位を見ながらの復旧工事になるという。そのため崩れた護岸ブロックなどが川の中に残されているが、水位を見ながらの撤去作業になるという。

川の中に残された崩れた護岸ブロックなど
川の中に残された崩れた護岸ブロックなど

仲野香穂アナウンサー:
今後雨量が増えて川の水位が上がりますと、復旧工事の進捗にも心配されます。また益城町は7日も朝から雨が降ったりやんだりを繰り返しています。これまでの雨で地盤が緩んでいるところでは少しの雨でも警戒が必要です

(テレビ熊本)

テレビ熊本
テレビ熊本

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