115代つないだ歴史を背負う高校生がいる。福島高校の根本凛さんはたった一人の応援団。夏の高校野球福島大会は7月8日に開幕。彼女にとってもアツイ夏がはじまる。

梅章應援團は熱く硬派に

福島高校 100年以上の伝統を誇る応援団は、硬派に。熱く。野球部にエールを送り続けてきた。しかし時代の変化などで部員が不足し、今はたったの一人。

100年以上の歴史がある梅章應援團(1998年撮影)
100年以上の歴史がある梅章應援團(1998年撮影)
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梅章應援團115代目の団員、1年生の根本凛さん。「応援歌講習を通じて、応援団の厳しさを知ったんですけど、今 在校生に正式な応援団がいないってことを知って」と入団の理由を話す。

115代目の団員・1年生の根本凛さん
115代目の団員・1年生の根本凛さん

教えてくれる先輩はいない

一人での活動に不安もあったが、入学直後の4月に入団を決意。ただ、本来は先輩部員の指導で磨いていくはずの「声の出し方」や「エール」を教わることができない。動画を参考にしながら、いまは振り付けを体にしみこませる日々だ。

動画を参考にしながら練習
動画を参考にしながら練習

「またフリや技などでも腕をたくさん使うので、そこら辺の体力を維持するためにも体力づくりは大切」と根本さんは語る。

体力づくりも欠かせない
体力づくりも欠かせない

4年ぶりの声出し応援

2023年は、4年ぶりに声を出しての応援ができる夏の大会。コロナ禍前の日常を取り戻す大会でもある。野球部の早坂櫂選手は「やっぱり声が聞こえると、打席に入ったときに力が入る」と話す。

4年ぶりに声を出しての応援ができる夏の大会
4年ぶりに声を出しての応援ができる夏の大会

また團原颯佑主将は「応援してくれる人達のためにもって気持ちにもなるので、とても大きな力になってます」と語った。

野球部・團原颯佑主将「応援が力になる」
野球部・團原颯佑主将「応援が力になる」

いまできることを精一杯

伝統を築いてきた先輩のようにはいかなくても、根本さんは太鼓や振り付けでエールを届ける。

「精一杯コロナ禍で発揮できなかった力を、発揮して頂いて、力不足で応援させて頂くんですけど精一杯頑張ってほしいなって思っています」

根本さんの応援を受け、野球部は夏の大会に挑む。

(福島テレビ)

福島テレビ
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