太平洋戦争末期の沖縄戦で犠牲になった人々へ祈りをささげる「慰霊の日」に合わせ、6月23日に熊本・玉名郡和水町で学校給食に戦時中の代用食「すいとん」が登場した。
中学校の給食に戦時代用食の「すいとん」
和水町の菊水中学校では、2022年度から始めた「おはなし給食」という読書と食育を掛け合わせた取り組みを行っていて、その一環で給食のメニューに「すいとん」が登場した。

「すいとん」は戦時中に米の代用食として食べられていた、小麦粉を練って作った団子が入った汁物。

6月23日は給食の時間に図書委員が校内放送で、沖縄から熊本へ疎開してきた子どもにまつわる絵本「クリぞう」を朗読した。
男子生徒「食べられることに感謝」
前の年に修学旅行で沖縄を訪れ戦争について学んだという3年生の生徒たちは、静かに聞き入りながら「すいとん」を味わっていた。

3年生の女子生徒:
戦時中、とても苦しい生活をしていたんだと感じた

3年生の男子生徒:
当時の食材やご飯はとても貴重なものだと知った。今食べられることにしっかり感謝しようと思った

発案した図書司書補助・髙谷和生さん:
(戦時中は)具材の入っていない薄っぺらな「すいとん」を食べていた。給食を通して平和のことを、今の沖縄の置かれている状況を考えてもらえる機会になれば
(テレビ熊本)