男子大学生の命を一瞬で奪った大分県別府市のひき逃げ事件から6月29日で1年。

現場から逃走し、指名手配されている八田与一容疑者(26)の行方はまだわかっていない。

ひき逃げのきっかけは“目が合った”こと

FNNは、このひき逃げ事件に巻き込まれ、当時ケガをしたAさんに話を聞くことができた。

この記事の画像(13枚)

ひき逃げ事件に巻き込まれたAさん:
(事件の)一部始終をすごく鮮明に思い出すというか、救急車に運ばれるまでもう体が動かなくて、“彼”の所に行きたかったけど行けなかった、すごく悔しい感情とかが…。

助けたかった“彼”とは、この事件のもう1人の被害者で、帰らぬ人となった友人の男子大学生。

Aさんと亡くなった大学生は事件当日、それぞれのバイクに乗り行動を共にしていた。

事件のきっかけは、「目が合ったことだ」とAさんは話す。

ひき逃げ事件に巻き込まれたAさん:
八田(容疑者)がスピーカーで大きな音を出して不審に思った彼(友人の大学生)が八田を見た、たぶんそれに(八田容疑者が)カッとなったのでは。

その後、Aさんと大学生はバイクを運転。

そして、並んで信号待ちをしていた際に、八田容疑者が運転する車は猛スピードで突っ込んできたと証言する。

ひき逃げ事件に巻き込まれたAさん:
アクセルをすごく踏む音がして、バイクのミラーでパッと見たら、もう(自動車の)ヘッドライトがすぐ近くまで来ていて、彼(亡くなった大学生)のほうを見たら、もうその瞬間には突っ込まれていた。

その時の映像では、追突の衝撃で、バイクが少なくとも10メートル以上飛ばされていることがわかる。

八田容疑者は、現場で救護に当たることなく、周辺の防犯カメラには、はだしで逃げる八田容疑者とみられる男の姿が映っていた。

ひき逃げ事件に巻き込まれたAさん:
今すぐに自首してほしいですし、自分の心に問いかけて考えてほしい。

大分県警は、引き続きこの事件に関する情報提供を呼びかけている。
 
八田容疑者に関する情報の提供先は大分県警別府警察署:0977-21-2131
別府市大学生死亡ひき逃げ事件の早期解決を願う会ホームページ

(「イット!」6月29日放送より)