綺羅星のような選手が現れた。2023年5月、北陸のアマチュアゴルファーでトップを競う北陸マスターズゴルフで、並いる実力者たちを押さえて優勝した中学3年生、髙木暢仁選手だ。一体どんな選手なのか取材してきた。
学校ではおふざけ好きな人気者
金沢市内の中学校に通う髙木選手。休み時間の様子を覗いてみると…。

髙木選手の同級生①:
クラスの中では周りの中心というか、そんな人です。
髙木選手の同級生②:
ちょっとおふざけなところがあるけど、とても楽しいおもしろい人です。

明るく陽気な髙木選手の周りにはいつも友達が集まってくる。しかしひとたび練習場に向かうと…。

父と二人三脚で磨いたゴルフの技術
髙木選手の鋭いスイング音:
シュパッ!!

指導するのは…
父・量謹さん:
こんにちは、マットの父です。よろしくお願いします。(※マット…髙木選手のあだ名)

仕事終わりに駆けつけたのは父の量謹さん。競技ゴルフの経験はないものの、髙木選手が幼い頃から指導してきた。練習風景を見ていても、厳しく指導する様子はなく和やかな雰囲気だ。
父・量謹さん:
あんまり細かくは言わないです。基本的なことは全部分かっているはずなので。小学校とか小さい時はもちろん毎球言いましたけど。

髙木選手が初めてクラブを握ったのは保育園に通っていた頃。4歳上の姉、綾夏さんの後を追うようにゴルフを始めた。

2021年には中部ジュニアゴルフ選手権の中学生部門で1年生ながら優勝。中学生ゴルファーにとって最も権威ある大会、日本ジュニアに出場した。他にも県内や北陸の大会を総なめにした髙木選手。姉の綾夏さんも松山英樹選手や横峯さくら選手を輩出したゴルフの名門、明徳義塾高校に進み、現在は愛知学院大学で活躍している。

得意のアイアンを引っ提げ県内外で武者修行
そんな髙木選手の得意クラブはアイアンだ。
髙木選手:
アイアンでストレートにきれいに曲がらずにピンにさすのが好きです。

この日も約200ヤード離れた木のすぐそばに付けるショットを連発。この正確なショットを武器に、週末になると毎週のように県外での試合に臨んでいる。金曜日の夜中に出発し土日の試合に参加することもしばしばだ。

父と二人三脚で戦う髙木選手。2022年に中部ジュニアの連覇を逃したことから2023年はそのリベンジを誓っている。目標はそのさらに先。全国大会の日本ジュニア制覇だ。
秋末械人アナウンサー:
日本ジュニアはどんな大会?
髙木選手:
一番憧れの大会なのでそこで優勝できたらめっちゃ嬉しいと思います。
秋末アナ:
将来はどういうゴルファーになりたいですか?
髙木選手:
世界で活躍できるプロゴルファーになりたいです。

髙木選手は車で移動する時も、すぐに眠りについて起こすまでは起きないそうだ。移動中の睡眠を大切にするスーパースター、大谷翔平選手との共通点もあり大物になる資質を感じる。2023年の中部ジュニアに向けた予選会は7月20日。リベンジを期待したい。
(石川テレビ)