ロシアで武装反乱を起こし、その後消息不明になっていた民間軍事会社ワグネルのトップ、プリゴジン氏。ベラルーシのルカシェンコ大統領が、武装反乱を仲裁した舞台裏を明かした。

「プーチンが電話をかけてきた」

怒涛の展開を見せた“プリゴジンの乱”。

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「モスクワへ向かう!」というプリゴジン氏に、「裏切りだ!」というプーチン大統領。睨み合う両者の中間に入ったベラルーシのルカシェンコ大統領が、その舞台裏を明かした。

ベラルーシ・ルカシェンコ大統領:
あれは午前10時過ぎのことだった。プーチンが電話をかけてきた。

激高したプチコジン氏を説得「よく考えろ」

まずは、プーチン大統領との間でこんなやり取りがあったという。

ベラルーシ・ルカシェンコ大統領:
私にプリゴジンと話をさせてくれないか。

プーチン大統領:
無駄だよサーシャ(ルカシェンコ大統領)。プリゴジンは電話に出ない。誰とも話そうとしないんだ。

ベラルーシ・ルカシェンコ大統領:
そうか…、とにかくやってみるよ。


すると、プリゴジン氏は電話に応じたという。

プリゴジン氏:
ショイグ(国防相)とゲラシモフ(参謀総長)を引き渡せ!プーチンにも会わせろ!

ベラルーシ・ルカシェンコ大統領:
いいかい、エフゲニー(プリゴジン氏)。その2人を引き渡すなんてできないよ。私も君もプーチンのことは昔からよく知っているだろう。

プリゴジン氏:
オレたちが求めるのは正義だ!オレたちはモスクワへ向かうぞ!

ベラルーシ・ルカシェンコ大統領:
モスクワに着く前に虫けらみたいにつぶされちまうよ。よく考えろ。


プリゴジン氏は、説得に応じ、進軍を停止したという。

それ以降、姿を現していないプリゴジン氏だが、ベラルーシ国内にいると発表されている。

そして先ほど、プリゴジン氏のプライベートジェットがロシア国内へ戻った。
プリゴジン氏が乗っているかどうか明らかではない。


(「イット!」6月28日放送より)