梅雨の時期は室内干しで洗濯物が臭くなるなど、日々の生活で嫌になってしまうことも多い。梅雨は車の運転にも影響を及ぼすのだ。例えば雨の日は晴れた日に比べて事故の件数が約4倍になるというデータがある。梅雨時期の運転で注意しておきたいポイントを取材した。
視界を良好に保つためにワイパーを点検
「前が見にくい」「ブレーキが利きづらい」。雨天の運転でこんな経験はないだろうか。視界が悪くなる雨降りの運転で重要になるのがワイパーだ。日常的に必要な点検のポイントをプロに聞いた。

JAF石川支部 中川裕貴さん:
まずワイパーを上げて本体にヒビがないか、あとはゴムの部分が切れていないか、割れ目が無いかを見てほしい。こちらに消耗して使用できないワイパーを用意しました。このようにゴムの部分が切れているものはワイパーとして使用できないので交換をお勧めします。

約2年間交換していないこちらのワイパー。ゴムが劣化して欠けた部分がある。

実際に動かしてみると、水滴の拭き残しやムラが見られる。では新品に交換するタイミングはどう判断すればいいのだろうか。

JAF石川支部 中川さん:
雨がしっかり取れないなとか、変な音がするなと思ったタイミングで一度確認して、ゴムの切れがないかを見ていただければと思います。
タイヤの擦り減り具合も自分でチェック可能
さらにスリップ事故を防ぐためチェックが必要なのがタイヤの溝だ。

JAF石川支部 中川さん:
タイヤが劣化していると雨の日にブレーキをかけても利かなくなったり、ハンドル操作がしにくくなったりして、追突の危険があります。
新品のタイヤに比べて溝が5分の1まで擦り減ったタイヤは、濡れた路面でブレーキをかけてから車が止まるまでの距離が約1.5倍長くなるという実験結果がある。

JAF石川支部 中川さん:
矢印があって、この直線上に見ていただくと凹凸があるところがあるので、溝の深さをチェックすることができます。

タイヤにはスリップサインと呼ばれる印がある。このスリップサインと溝が同じ高さになっているものは交換が必要だ。自分で確認することが難しい場合はガソリンスタンドなどでもチェックしてくれる。
(石川テレビ)