これまで3年以上、新型コロナの影響で人とのつながりが少なかった子どもたちに、これからは交流の場をどんどん作っていこうと、北海道・函館市であるボランティア活動が始まっている。
こども達に"つながりの場"を…
この記事の画像(10枚)函館市内の学童クラブで働く、指導員の男性。
先週末、大変身した姿で街に現れた。
学童クラブさんさんさん・三田健司さん:
こんにちは、いらっしゃいませ
黄金バット第1話、始まり始まりー
演奏が終わると、昭和の時代の紙芝居。
学童クラブさんさんさん・三田健司さん:
応援してあげてね、黄金バット、がんばれ
学童クラブの指導員が始めたボランティア活動に密着
コロナ禍で人とのつながりが少なかった子どもたちに交流の場を提供していきたい…。
学童クラブの指導員が始めたボランティア活動に密着した。
函館市上新川町の学童クラブ。
学童クラブさんさんさん・三田健司さん:
古めの一軒家を譲り受けて、改装というか、改造した
指導員は、和歌山県出身の三田健司さん(50)だ。
27歳のとき、オートバイで日本一周。
函館の街が大好きになり翌年、移住した。
2022年3月、「学童クラブさんさんさん」に転職したという。
三田健司さん:
子どもが好きだし、私も子ども4人いまして、その子育ての中ですごい刺激を受けた。何か携わっていきたいなあと前から思っていた
平日は午後3時にみんなで食べる料理を作る。
この日は三田さんオリジナルのカレーだ。
三田健司さん:
料理が好きで、前の仕事とか若い頃も飲食店で働いたりしていた
三田さんはあることを企画していた。
三田健司さん:
そのときは派手めな感じで街中を歩いて、目立つ格好をします。ご期待ください
どういう企画なのか。
2023年4月から始めたボランティア活動
先週末、三田さんがいたのは函館市内の商店街だった。
(Q:学童保育のときとギャップが…)
三田健司さん:
にぎやかになればと思うので。服装だけでも元気にいきたい
すると変わった服装をした人たちも…。
三田健司さん:
職場の学童クラブのスタッフです
その名も「開運チンドンバンドまんてん屋」。
2023年4月から活動を始めた。
三田健司さん:
まもなく昭和の芝居やります
コロナ禍での3年間、学校行事などが減り、人とのつながりも少なかった子どもたち。
「まんてん屋」は子どもたちに交流の場を作っていこうと、三田さんが企画した。
三田健司さん:
お互いに共感しあったり、その場所で知り合えて、友達とか社会が広くなったり、場所づくりのきっかけになれば
三田健司さん:
ちっちゃい、ちっちゃい穴が出てきます。そこから見えるものは何か当ててください。ヒント、海の生き物
子どもたち:
イルカ、サバ、イワシ!
男の子:
名前、なんだっけ、クリオネ?
三田健司さん:
こんな感じ、べべーん。クリオネです、クリオネ。べべーん。見たことあるやろ?冷蔵庫に入ってるの
三田健司さん:
正義の味方、黄金バット!
子どもたちにとって初めての体験も
次に披露したのは紙芝居。
昭和の初期に流行った紙芝居を見るのは、子どもたちにとって初めての体験。
三田健司さん:
娘のマサエさんが怪タンクの鉄の爪に…。マサエー、マサエー、マサエー…
普段、学童クラブを利用する子も、利用していない子も一緒に楽しんだ。
三田健司さん:
黄金バットが勝つか、怪タンクが勝つか。話の続きはまた次回。誠にありがとうございました
ボランティア活動が交流の架け橋に
小学校1年生:
おもしろかった
母親:
こういうのがあるから、いろんな場に出て行けるのが良い
母親:
言葉を交流で覚えることもいっぱいあると思う。教育にはすごく良い
小学2年生:
(今まで)しゃべりたかったけど、しゃべれなかったもん。おもしろかったと思う
三田健司さん:
声がかけられたとか、笑うことができたとか、学校では教えられない勉強かもしれない。社会勉強のね。(私は)教育者ではないですけど、私たちにできることで社会貢献できれば
大切な日常を3年という長い期間、奪われてしまった子どもたち。
ひとつのボランティア活動が交流の架け橋になろうとしている。
(北海道文化放送)