香川県伊吹島沖の漁で、香川県名物讃岐うどんのだしに欠かせない、イリコの不漁が続いている。

この記事の画像(16枚)

もちもちとした食感と麺のコシが特徴の、香川の名物・讃岐うどん。

麺を引き立てるだしに欠かせないのが、イリコ(煮干し)だ。

12日、そのイリコの原料となる、カタクチイワシの漁が解禁された。

カタクチイワシが多く網にかかっている
カタクチイワシが多く網にかかっている

瀬戸内海に浮かぶ、香川県伊吹島沖で漁が行われていた。網の中は大漁に見えるが…。

山一水産・三好康一郎社長:
初日にしては少ない。

ここ数年、漁獲量が減少しているという。

漁獲量減少の原因は2つ

なぜ、不漁が続いているのだろうか。専門家によると、考えられる原因は2つあるという。

一つ目は、エサとなるプランクトンが減っていること。

二つ目に、エサが少ないことでメスがやせ、卵の質が悪くなり、生き残る数が減っていること。

一方、12日はカタクチイワシの稚魚、シラス漁も解禁された。

広島県呉市で行われた漁では、魚群探知機に反応があった。

漁師が船から網を引き上げる
漁師が船から網を引き上げる

漁師が少しずつ網を引き上げる。

漁師:
どんな?

漁師:
多いよ!

初日の水揚げは1.2t。例年にない大漁でスタートを切ることができた。

網を引き上げる漁師
網を引き上げる漁師

海の環境が変わる中、漁も明暗が分かれる形になっている。

(「イット!」 6月13日放送より)