油の染みこんだ布団の上に2歳の息子を放置し死亡させた疑いで母親が逮捕された事件。

染みこんでいた油は灯油とみられることがわかった。

保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕されたのは、松本市の女。

事件は今年3月、長野県松本市にある女の自宅アパートで起きた。

警察によると、当時2歳だった息子が部屋の中に敷かれた布団の上で倒れていたことから家族が119番通報。

この布団には灯油とみられる油が染みこんでいた。

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息子はすぐに病院に運ばれたものの、油が体に浸透し炭化水素中毒と皮膚炎を起こし死亡した。

病院からの通報で捜査していた警察は、女が2歳の息子を油が染みこんだ布団の上に一定時間放置して死亡させたとして6月8日逮捕に踏み切った。

現場のアパートを9日取材すると、玄関前に亡くなった子供への花が手向けられていた。

事件が起きたアパートで夫と子供と暮らしていた女。近くに住む人は2歳の息子以外にも子供がいたようだと話す。

ーー女の印象は?

近隣住民
若い方だったなあと。ちょっとやんちゃっぽいというか、そういうイメージ。幼い子供を1人抱えてて(外で)奥さんとたぶん旦那さんですかね、何か話をしているのを見ましたね。

ーー抱えていたのは2歳くらいの子?

近隣住民
もうちょっと小さかったかなあと…深夜の1時とか2時くらいですね、見たのは。「深夜にお子さん連れて何しているんだろうな?」とは思いました。

女と同じ高校に通っていたという後輩は、当時の様子を次のように話す。

高校の後輩
ご飯に行ったりだとか、放課後一緒に遊んだりっていう友達関係で…。

ーー暴力的なイメージとかは?

高校の後輩
そんなイメージは一切ないですね。高校時代も服に気を使っているというか、おしゃれな感じの女の子っていうイメージですね。

ーー高校時代トラブルは?

高校の後輩
トラブルを起こしたことは一切ない。そういう話聞かないですね

ーー事件を聞いて?

高校の後輩
ぶっちゃけ信じられてはいないですね、今も。あの子の意思でやったっていうのは、あんまり思えないですね。

斉藤容疑者は容疑を否認。しかし警察は日常的に虐待が行われていた可能性もあるとみて調べを進めている。

(イット! 6月9日放送より)