インターネットで取り寄せた商品を受け取れる「スマートロッカー」が増えている。阪急電鉄では、さらに機能を強化して駅に設置する実証実験を始めた。その狙いは?

預けることで“スマホの修理”ができるロッカーも

阪急大阪梅田駅に登場したスマートロッカー「とりクロ」。

インターネットで注文した“阪急電車グッズ“や、会員制スーパー「コストコ」の一部の商品を受け取れる。そして機能はこれだけではない。

記者リポート:
故障してしまったスマートフォンを修理に出したい。そういうときはこちらのロッカーに預ければ全てOK。こういうサービスも始まっています

この記事の画像(5枚)

驚きの機能は他にも。

エキ・リテール・サービス阪急阪神 官浪由利子さん:
家電のレンタルを月額・サブスクのサービスで、一部の商品をこちらで受け取ることができるんです

阪急電鉄は定額制で家電をレンタルできる新サービス「アリスプライム」と連携。一部の商品の受け取りと返却も「とりクロ」で行える。

エキ・リテール・サービス阪急阪神 官浪由利子さん:
忙しい方が電車に乗るだけではなくて、こういったロッカーの新しい使い方というのを、ぜひお客様に実感していただければと思っています

阪急電鉄は「とりクロ」を豊中駅にも設置し、商品は梅田駅から電車で運ぶ。今後、設置する駅を増やして、電車で配送していく構想もあるということだ。

電車を活用すれば“物流2024年問題”の解決にも

阪急電鉄の担当者は、「鉄道会社なので…電車を活用すれば“物流2024年問題”の解決に貢献できるかも」と話す。

この2024年問題というのは、トラック運転手の労働時間について規制が強化されることで、トラック運転手不足になったり、物流が滞るおそれがあるという問題だ。

こういった問題の解決に貢献できるのではないかというのだ。 また今回の実証実験で、「需要の伸びそうなサービスを見極めて、設置する駅を増やしたい」とのことだ。

(関西テレビ「newsランナー」6月8日放送)

関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。