宮崎市にあるリゾート施設「フェニックス・シーガイア・リゾート」と「宮崎市フェニックス自然動物園」がタッグを組み、4月から食品ロスを減らそうと、あるプロジェクトをスタートさせた。企業も動物も喜ぶ取り組みとは。
宮崎市のフェニックス自然動物園。約90種類、1,200もの動物が飼育されていて、園全体で毎日300kg~500kgのエサが消費されている。
この記事の画像(13枚)飼育員さん:
シーガイアから余ったレタスとパンをいただいたので、今からあげたいと思います
ビュッフェレストランで余った食材を動物園へ
この日、チンパンジーが手を伸ばしていたのは、フェニックス・シーガイア・リゾートのビュッフェレストラン「パインテラス」で余ったレタスとパン。
フェニックス・シーガイア・リゾートが動物園に相談を持ちかけ、4月27日から提供が始まった。
宮崎愛子アナウンサー:
この取り組みはどのように生まれたのでしょうか?
フェニックス・シーガイア・リゾート サステナブル推進課・上田桂子さん:
(フェニックス・シーガイア・リゾートは)2030年までに、2019年と比べて20%の食品ロス削減を目標にしていて、その中の取り組みの一つとして生まれたものになります
パインテラスでは、サラダに使うレタスの外側の葉を1枚~2枚取り除いていて、その量は毎日45リットルのポリ袋2袋分にもなっている。
そのレタスを動物たちに与えるため、スタッフが1枚1枚固い芯を取り除いたあと、翌朝まで冷蔵保存。毎朝、開園前に飼育員が受け取り、動物園まで持ち帰る。
そして飼育員がレタスを水鳥たちに届けると…
宮崎市フェニックス自然動物園・山田美波さん:
とても新鮮で、すごくガチョウも喜んで食べてくれます
喜びの声はシェフからも!
パインテラス・吉岡陽子さん:
食材のフードロスにならず、動物も喜んでくれて、すごくうれしいことだと思います
日によっては、ビュッフェに並ばなかったパン類が余ることも。
細かく砕いてレタスにまぶしたり、そのままチンパンジーやゾウに与えられたりしている。
宮崎市フェニックス自然動物園・山田美波さん:
お互いに、食べ物が出ました、それを他の子(動物)たちにあげられるというのは、食べ物が回っていて、とてもいいことだと思います
宮崎愛子アナウンサー:
シーガイアのパンを食べるなんて、美食家ですね(笑)
宮崎市フェニックス自然動物園・山田美波さん:
おいしいものをもらっているので、あの子たちもいい感じに太っちゃうかもしれないですね(笑)
宮崎愛子アナウンサー:
幸せ太りですね(笑)
企業も動物もうれしい食品ロス削減のこの取り組み。
フェニックス・シーガイア・リゾートでは、根菜類や白米についても今後、動物園と検討を進めていきたいとしている。
(テレビ宮崎)