大阪の選挙で敗北が続く自民党が、党の勢力を立て直すプランを話し合う会合を開いた。
大阪自民立て直しへ…茂木幹事長が来阪
24日午後、大阪市内のホテルで開かれた会合には、自民党本部から茂木敏充幹事長と森山裕選挙対策委員長、大阪府連からは、府内選出の国会議員や地方議員が参加した。
前回の衆議院選挙で自民党は15の小選挙区に候補者を擁立したが、全員、日本維新の会の候補者に敗北し、4月の大阪府知事と大阪市長の選挙でも、大阪府連が自主支援した候補が大敗した。
この記事の画像(4枚)大阪での党勢回復を目指すため、茂木幹事長をトップに据えた「大阪自民党刷新本部」が立ち上がり、24日は、次期衆院選に向けての対応などが協議された。
自民党茂木敏充幹事長:
どうやったら勝てる体制が作れるのか、どうやったら大阪の自民党が変わったという姿が示せるのか考えていきたいと思っていまして
茂木幹事長は、過去の選挙結果を分析し、情勢調査も行いたいと話している。
衆議院選挙、いつ解散?
関西テレビ・加藤さゆり解説デスク:
今回の会議でも、一部の議員からは公明党の現職がいる選挙区に自民党の候補者をたてたらいいのではないかという焦りともとれる発言がありました。一方で、維新も吉村共同代表という広告塔がいますが、自民党にはいないので頑張ってほしいという声もあったということです
今後の予定を見ると、6月に通常国会の会期末を迎えて、2024年9月に自民党総裁の任期満了となる。
政治ジャーナリスト・鈴木哲夫さん:
解散の空気はありますが、実際の現場は動いていないのが今の永田町の状況です。自民党の選挙本体を取材しても、お金のことや情勢調査なども動いている様子はありません。補選も4勝1敗と言われていますが全部“辛勝”です。先週日曜日に行われた東京都の足立区議会選でも、自民党の現職5人落ちています。自民党は今選挙力がありません。さらに公明党は党の状況が厳しく、「今、解散はやってくれるな」という雰囲気です。自民党との選挙協力も揉めています。常識的に考えたら、今解散総選挙をしても自民党勝てないよねとなっている。今取材している感じでは、今年8月から9月に岸田首相が“人事”をやるのではないかと思っています。主要閣僚も変えるのではないかと言われていて、おそらく秋口に(解散を)やるのではないかと見ています。冬以降は増税論議などが始まるので。ただ私は解散するならやればいいと思っています。増税など問うて、私たちが選択する。逃げの解散、隠して解散は許せませんよね
(2023年5月24日 関西テレビ「newsランナー」放送)