山形・寒河江市の国指定重要文化財・慈恩寺本堂で、茅葺き(かやぶき)屋根の修理が行われている。今回の修理はすべての茅葺を取り外す大規模なもので、20日に地元の人を招いた見学会が開かれた。

屋根全体を修復 茅葺をすべて外す大規模工事

本山慈恩寺本堂の修理工事は2022年10月に始まり、現在はすべての茅葺を外すところまで作業が進んでいる。

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見学会は、貴重な文化財への理解を深めてもらおうと企画され、この日は地元の人たち約50人が参加した。

今回の工事は、部分的な茅の葺き替えでは対応できない屋根全体の破損を直すもので、茅葺をすべて外す規模の工事は1953年以来、約70年ぶりとなる。

文化財建造物保存技術協会・丸石暢彦さん:
屋根の平たい所で茅を1万5,000束使う予定。屋根全部で約1万8,500束使う

参加者:
(前回の大規模工事は)昭和28年(1953年)。私は昭和28年生まれ。まさかこれが見られるとは思っていなかった

本山慈恩寺・大江幸友管長:
屋根のスケール・大きさも感じ取っていただきながら、工事の中身の一部を知る大変貴重な機会になる

修理工事の様子は6月10日・11日に一般公開が予定されていて、市のホームページなどから申し込むことができる。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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