5月14日、奈良県大和郡山市の駐車場に止められた車のドライブレコーダーに、“奇妙な行動”を繰り返す「カラス」の姿が映っていました。

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ボンネットの上に乗って、くちばしで何かをついばんでいるカラス。

フロントガラスとボンネットの間にある、何かを引っ張っているように見えます。

くちばしの先には何か糸のような物が
くちばしの先には何か糸のような物が

さらに、約2時間後…。今度は、2羽のカラスがボンネットにまたがり、何かをついばみます。

カラスたちがついばんでいたのは「車のワイパー」。

カラスたちが去った後に撮影された写真を見ると、ワイパーのゴムの部分が破壊され、垂れ下がっているのがわかります。

カラス被害に遭った 山村詔一郎さん:
驚きというか、なんか苦笑いですね。(修理費は)2~3000円ですけど、出費が痛い。

今回が4回目の被害だという山村さん。
度重なる“カラス被害”に、トゲのついた動物除けのマットを設置してみたものの…。

カラスたちは器用にマットをずらしてしまい、対策の効果はほとんど見られませんでした。

動物よけのマットをもろともせず車に乗っかるカラスたち
動物よけのマットをもろともせず車に乗っかるカラスたち

実はいま、こうしたカラスによるワイパーへの被害が相次いで起きているといいます。
なぜカラスはワイパーを狙うのでしょうか?

福岡害鳥駆除センター 三浦浩所長:
カラスが持っていくというのは、巣を作るための部材として持って行くケースが多いんですね。

専門家によると、カラスたちは巣作りをする際、巣の材料として様々な物を持っていくケースがあるといいます。しかし、今はすでに巣作りが終わっている時期。

福岡害鳥駆除センター 三浦浩所長:
あくまでも「遊び」だと思われます、楽しいんでしょうね。ゴムの感触が。

カラスたちの「遊び」で破壊されてしまったワイパー。

どうすれば被害を防げるのか。三浦所長によると、車を車体カバーで覆ってしまうか、ワイパーにタオルを巻き付ける方法でも、効果があるのではないかということです。

(めざまし8 5月17日放送)