何かと話題のマイナンバーカード。11日から新たなサービスが始まる。

マイナカード機能、スマホに搭載

既に「マイナポータル」というアプリを使い、スマホでさまざまなサービスを利用することができるようになっていたが、どう便利になるのか。

これまでは、ログインするためにパスワードを入力し、さらに毎回、マイナカードにスマホをかざして読み取る必要があった。つまり、スマホとマイナンバーカードの両方が必要だったが、11日からは一度登録すれば、マイナンバーカードがなくても、スマホひとつでサービスが利用できるようになる。

(「イット!」5月10日放送より)
(「イット!」5月10日放送より)
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では、スマホひとつで何ができるようになるのか。

・「子育て支援」の申請
・「引っ越し」の申請(7月ごろ~)
・「確定申告」の申請(来年度~)
・「薬剤・検診情報」「母子健康手帳」の閲覧
・「予防接種」のお知らせが届く
・コンビニで住民票などの受け取り(今年対応予定)
・「健康保険証」として利用(来年度対応予定)

また、民間のサービスでも「口座開設」「携帯電話の契約」「キャッシュレス決済の申し込み」が11日から順次対応予定。
スマホにマイナンバーカードの機能が入れば、スマホひとつでできるようになる。

もしスマホをなくしてしまったら?

気になるセキュリティー対策はどうなっているのか。 

まず、利用するには指紋や顔などで本人を特定する生体認証付きのスマホが必要だ。

さらに、デジタル庁に取材すると…。

スマホに搭載されるマイナンバーカードの電子証明書は、ものすごく厳しいセキュリティーに守られたスマホの基板にある記憶領域「GP-SE」に記録される。その情報は、マイナポータル経由でしかアクセスできないシステムになっていて、さらに、不正にアクセスしようとするとデータが消えるようになっている。

もしスマホを紛失した場合、入手した人が生体認証用の情報やログイン情報まですべてを知っていないと「アクセスは非常に困難」ということで、悪用される心配はないとしている。

なお、11日からこの機能を使えるのはAndroidのスマホのみで、iPhoneは対応していない。

iPhoneへの搭載について、河野デジタル相は「アップルと交渉しているところ。やることは決まっている。なるべく早くできるようにしたい」としている。

(「イット!」5月10日放送より)