「東京・渋谷にやってきました」と、「めざましテレビ」放送1年目(1994年4月放送)に、渋谷のたこ焼き屋さんを取材する軽部真一アナウンサー。

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あれから約30年…若者の街・渋谷は、再開発が進み、大きく様変わりした。

しかし、「渋谷」が若者を引きつけるのは今も昔も同じ。
そこで、「渋谷の若者カルチャーは30年でどう変わったのか?」をココ調する。

渋谷の若者文化30年…今も昔も変わらない?

早速、30年前と同じように、渋谷で調査開始。

渋谷ヒカリエにスクランブルスクエアなど、30年前にはなかったスポットが誕生する一方…

德田聡一朗アナウンサー:
忠犬ハチ公は、同じ位置にあります。

「忠犬ハチ公像」は、30年前と同じ場所に建っている。

SHIBUYA109も当時からあるが、今はロゴが変わっていた。

当時から、渋谷の若者カルチャーの中心にいたのが女子高生。
渋谷の若者カルチャーは30年でどう変わったのか?

まずは、当時 女子高生の間でブームとなったファッションといえば、今も再ブームの「ルーズソックス」。

30年前にも、渋谷でルーズソックスを履く女子高生を取材していた。

40代:
女子高生っていう感じで、テンション上がりますよね、それはやっぱり

テンション上がっていた、当時の写真がコチラ!
スカートの丈は膝上15センチほど、大きくたるんだルーズソックスで決めている。

今の女子高生に、ルーズソックスの魅力を聞いてみると「脚が細く見える」といった答えが。30年前の女子高生も、「脚が細く見える」と全く同じ回答。

脚を細く見せたいという思いは、今も昔も変わらないようだ。

「スクバ」持ち方・中身に変化…「何これ?」若者が知らない物も

続いては、スクールバッグの持ち方!

当時は、持ち手を片方だけ外して持つ「片側はずし持ち」が女子高生のトレンドだった。

では、今の持ち方は?

高校生:
ひねり持ち。こう(片側はずし持ち)だと広がる。でも、こう(ひねり持ち)だとコンパクト

持ち手をクロスさせる「ひねり持ち」が、今のトレンドなんだそう。

さらに、バッグの中身にも変化が!
当時、女子高生のバッグに入っていたのが“アルバム”。

スマホもなかった時代、友だちとのアルバムを青春の思い出として持ち歩いていた。

では、今の女子高生のバッグには何が入っているのか?
聞いてみると…「グミです!」と、女子高生のバッグからは次々とグミが!

高校生:
毎日持って行っています、学校に。スナックだと(食べかすが)落ちるし、ガムだと休み時間中に食べ終わらないので、やっぱりグミがいいです

高校生:
いろんな形があるのでかわいい

渋谷で女子高生50人に聞いたところ、35人が「学校に行くとき、バッグにグミを入れている」と答えている(渋谷女子高生50人アンケート ココ調しらべ)。

そして…30年前の女子高生のマストアイテムがこれ!

今の女子高生に聞いても、「え?何これ?音楽聴くみたいな?」「体温計?違う?何?これ」と分からない様子。

これは「ポケットベル」。「ポケベルが鳴らなくて」という歌も、当時 大ヒットした。

40代:
数字で会話をしていたの。これを持っている人たち同士で

中学生:
数字?

初期のポケベルで送れるのは数字のみ。
そこで、メッセージを伝えるために、こんなやり方が!

40代:
語呂合わせを結構やっていましたね。今から行くよ(1056194)とか、おやすみ(0833)とか、彼氏にはあいしてる(14106)とか

当時は、語呂合わせのメモまで持ち歩いていた。

では、ポケベルで「42885」はいったい何と読むのか?

正解は「渋谷ハチ公」

ちなみに、ポケベル世代に聞いたところ、「渋谷ハチ公。分かります。数字の語呂合わせは得意な世代かもしれない」と、さすがはポケベル世代!
20人中、12人が正解した(渋谷40~50代女性アンケート ココ調しらべ)。

消えた「たこ焼き行列」…変化した渋谷の街

続いては「グルメ」!
当時・渋谷では「あるグルメ」が大人気!

軽部真一アナウンサー(当時31・1994年4月放送):
東京・渋谷にやってきました。渋谷の新名所と言えばコチラ。見て下さい。このように、3軒のたこ焼き屋さんがずらりと並んでいます。

若かりし軽部アナウンサーも取材!
渋谷のハンズ向かいにできた、通称「たこ焼き行列」。

当時は珍しかった、大きくフワトロな京風たこ焼きが、渋谷の若者たちに大人気。

今はどうなっているのか?
行ってみると、別の建物が建っており、3店舗並んでいた「たこ焼き店」は、なくなっていた。

当時の世代に、「渋谷がどんな街だったか?」聞いてみた。

40代:
渋谷は流行の最先端で、行けば私の欲しいものがきっとある

40代:
5時に渋谷で待ち合わせするのがステータス

当時は、渋谷に来ること自体がステータス。

では、今の若者世代にとって「渋谷」とは?

高校生:
ご飯とかだったら原宿がメインで、渋谷はショッピングメインで来ることが多いです

高校生:
気分次第で行く場所を変えています

高校生:
グルメは新大久保で、ファッションとか雑貨は渋谷で。結構使い分けていますね

「渋谷」という街の使い方も、30年前とは少し変わっているようだ。

(「めざましテレビ」5月10日放送分より)