韓国北部の加平で5月7日に開かれたのは、旧統一教会の合同結婚式。会場周辺は異様な雰囲気に包まれた。

約3年ぶりの“統一教会”合同結婚式

合同結婚式の会場の周辺では、何台あるのか、道路の両側に観光バスがずらりと並んでいる。

道路の両側に並ぶ観光バス
道路の両側に並ぶ観光バス
この記事の画像(18枚)

バスから降りた人たちは、次々と教団の施設へ向かう。

ウェディングドレスやタキシード姿の新郎新婦も
ウェディングドレスやタキシード姿の新郎新婦も

ウェディングドレスやタキシード姿である。新郎新婦もいた。

生配信された合同結婚式
生配信された合同結婚式

教団が信者同士を結び付けるとされる、この合同結婚式が大々的に開かれるのは約3年ぶり。
生配信された式典は、“統一教会”韓鶴子総裁の一言で開幕した。

“統一教会”韓鶴子総裁(80):
理想の家庭を完成させることを約束しますか

合同結婚式に参加する新郎新婦たち:
はい!

教団によると、世界56カ国から約2600人が参加。オンラインも含めると約8000組のカップルが式を挙げ、日本人も合わせて993人(会場554人、オンライン439人)が参加したという。

厳戒態勢の会場 取材の妨害も…

安倍元首相の銃撃事件で教団に注目が集まって以降、初めて行われた合同結婚式。会場の外は厳戒態勢。

「むやみに撮るな。警告しただろ!」と警備員に制止される。

そして、「これなんですか!なんですか!」と、教団関係者が日本語で記者に詰め寄ってきた。

教団関係者:
どこから来たんですか!

記者:
公道なので撮影は問題ないかと思うんですが…、撮影するなと言われています。

声を上げながらカメラを手でふさごうとしてくる
声を上げながらカメラを手でふさごうとしてくる
警笛を鳴らしながら、何かでカメラをふさいでくる
警笛を鳴らしながら、何かでカメラをふさいでくる

声を上げたり、警笛を鳴らしたり、あの手この手で取材を妨害。

韓鶴子総裁の熱唱 盛大に行われた結婚式の変化

こうした厳戒態勢の中、合同結婚式は盛大に行われた。

ダンスを踊って喜びをアピール
ダンスを踊って喜びをアピール

新郎新婦が喜びをアピール。さらに、韓総裁が自ら熱唱する。

最後は会場全体でバンザイし、式典は終了した。

実は、今回の結婚式は過去の合同結婚式と比べて“ある変化”があったという。
FNNは式典に参加した韓国在住の日本人女性に話を聞いた。

式典に参加 在国日本人女性:
20代、30代が多くて、国際祝福(結婚)が多い。日本人はあまり見なかった。ヨーロッパの人が多かった、今回は。時代が変わったなという感じがする。

教団をめぐって日本では現在、質問権の行使など解散命令請求に向けた調査が進んでいる。

(「イット!」5月8日放送分より)