石油を使わず、100%和紙でできたマネキンを開発した岩下久起さん。

「業界で使うマネキンのほとんどは現在も強化プラスチックに頼っています。原材料に石油を使っていて、(職人の)健康に対する心配を考えた時に、地球環境を意識して誰もが触れたことのある素材の“和紙”づくりのマネキンを始めました」

ものづくりの力で時代の先を行く

創業1934年、祖父が興したマネキン会社、株式会社トーマネの社長を務める岩下さん。

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人と環境にやさしい“100%和紙”でできたマネキン「Waltz」を開発した。

350年の歴史がある茨城県の西ノ内和紙は、厚手で丈夫。

何層も重ねて、特殊な加工を施して強度を保つ。

強化プラスチック製のマネキンの重さは8キロ。

これに対して、和紙のマネキンは1.6キロと重さは5分の1。

運搬時のCO2排出量も削減できる。

東京・墨田区の老舗ニットメーカー「丸安毛糸株式会社」は、海外の展示会に和紙のマネキンを採用した。

マネージャーは「洋服の世界も地球に優しいものを開発していますが、日本人からのメッセージという形で表現できたらいいなと思います」と話した。

日本のものづくりの力で時代の先を行く。

岩下さんは「強化プラスチックの最終処理まで考えたストーリーは描いていますが、お客様が『地球環境に優しい製品を使いたい』とした時に、選択肢の1つを作り続けていくつもりで、先端を走っていきたいと思います」と語った。

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