鉄道ファン、テレビ新広島の野川諭生アナウンサーが鉄道の魅力に迫る。
今回は自転車を載せられるサイクル・トレインで岡山から、しまなみ海道の入り口、尾道を訪ねる旅。

自転車が載せられるサイクル・トレインで尾道へ

野川アナウンサー:
今回私が乗る観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」が、ゆっくり岡山駅の5番ホーム入ってまいりました。

岡山駅
岡山駅
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「ラ・マル・ド・ボァ」はフランス語で「木製の旅行カバン」の意味。この列車は、2016年にデビューした岡山発の自転車が載せられる観光列車。列車が発着する岡山駅5番ホームには、自転車を組み立て、解体できるデッキが用意されている。

野川アナウンサー:
自転車を組み立てて、列車内に自転車を置くスペースがあるんですね。サイクリストの皆さんも気軽に乗って楽しめる列車ですね

ラ・マル・ド・ボァは、全席グリーン指定の観光列車で岡山を出発して、岡山県の宇野、日生、香川県の琴平、広島県の三原と4つの行き先がある。

土日祝日を中心に運行 ※運行日は事前にJR西日本HPなどでご確認ください。
土日祝日を中心に運行 ※運行日は事前にJR西日本HPなどでご確認ください。

今回は「ラ・マルしまなみ」で広島きっての観光地、尾道を目指す。

野川アナウンサー:
床がまず木目調なのが、いいですね。非日常感がこういう所からも味わえますね。

野川アナウンサー:
こちらは、カウンターシートで、1人でも旅に出かけやすいスタイルですね

ゆったりとした車内には、販売所があり、ここでしか買えない鉄道グッズや沿線の特産品も購入できる。車内にはスタッフもいて、私たちの旅のお手伝いをしてくれる。

さて、こちらで買ったお弁当をさっそくと…。
野川アナウンサー:
上のお重はデザートであったり、一つ一つのお料理が入っている。

岡山ばら寿司 旅の小箱 上下で1350円 上の箱
岡山ばら寿司 旅の小箱 上下で1350円 上の箱

野川アナウンサー:
これは玉手箱じゃないですね。宝箱ですね。下の箱は岡山名物のばら寿司。

下の箱は、ばら寿司
下の箱は、ばら寿司

野川アナウンサー:
彩りが本当に美しいですね。この小箱を包んでいた風呂敷、桃太郎ですね。旅先で形として残る物はいいですね。

風呂敷には桃太郎が
風呂敷には桃太郎が

野川アナウンサー:
では、いただきます。岡山の名産のままかりですね。キュッとしたお酢でしまったうまみもありますし、香り、食感、味わい、彩り、4つ色んな視点から楽しめますね。これは、お箸が止まらないですね

約1時間半かけて、列車は尾道へ。駅の手前では、独特の景観を楽しめるよう、ゆっくり徐行して、尾道駅へと入っていく。

自転車に乗ったままチェックインできるホテル、ショップ「オノミチU2」

サイクル・トレイン「ラ・マル・ド・ボァ」で尾道へ到着した後は、もちろんサイクリング。

「オノミチU2」はサイクリングに特化した複合施設でカフェやバー・ベーカリーのほか、自転車メーカー・ジャイアントのショップもあり、レンタルもできる。

オノミチU2
オノミチU2

さらに、自転車に乗ったままチェックインできるホテルもある。期間限定の特別な部屋を見せてもらった。
野川アナウンサー:
ちょっと、いきなりすごいインパクト!「もっと、もっとだ。もっと叫べ。俺の身体!」そしてここチョット、浮遊感のある、こちらの特別なお部屋というのは?

ホテル サイクル 沖本恵美さん:
こちらは“パーマネントルームbyたちばな書店”というお部屋です。エグザイルの橘ケンチさんという、たちばな書店という本屋さんをされている方が、この2月に小説家デビューをされて、デビュー作の「パーマネントブルー」にちなんだお部屋です

部屋には、橘ケンチさんセレクトの本が並び、宿泊するとデビュー小説「パーマネントブルー」を持ち帰ることができる。アメニティーにも橘さんプロデュースの美容液、さらに、生原稿も展示され、橘さん一色の部屋。
また、1階にもエグザイルTETSUYAさんプロデュースの「AMAZING COFFEE」とコラボした部屋があり、特別な世界観を感じることができるこの2つ部屋は、8月末までの期間限定。

瀬戸内海を望む尾道の街並みをサイクリング

野川アナウンサー:
これから海沿いの素敵な景色を見ながらサイクリングとまいりましょう。

オノミチU2で自転車をレンタルして、独特な尾道の景色をしばし楽しむ。

野川アナウンサー:
尾道らしい景色ですよね。この商店街も

野川アナウンサーが自転車で向かっているのは、千光寺山の頂上にある展望台「PEAK」。

野川アナウンサー:
いやー。たどり着きました。ご覧ください。この絶景を。何度来てもいいですよ

展望台「PEAK」から
展望台「PEAK」から

展望台からは、斜面に連なる家々がまるで箱庭のように見え、尾道水道、さらには芸予諸島の島々も見渡すこともできる。

丘の上の古民家 鉄道カフェ 自分の鉄道模型を走らせられる

野川アナウンサー、次のお目当てのスポット…それが「鉄分」を補給できるという、古民家を改装したカフェ。

野川アナウンサー:
はい、この辺りから鉄分高めですよ!「運行中」まあ置き換えると営業中ということですね

運行中=営業中
運行中=営業中

スタッフ:
野川さんが言う鉄分というのは何なんですか?
野川アナウンサー:
鉄道に関する知識などを見たり聞いたりして、鉄道に関する成分を補給することを「鉄分補給」という言い方を鉄道ファンはするんです

店内に入ってみると、一番目立つところに置かれていたのは…
野川アナウンサー:
すごい、超大編成が走ってますよ。貨物列車の

くねくねと縫うように、尾道の町を抜けていく鉄路をリアルな街並みとともに再現した鉄道ジオラマ。

この店を営んでいるのが、自身も鉄道が大好きな巻幡さん。
野川アナウンサー:
こちらの店はどんな店になっているんですか?
102Lover結び 巻幡良枝さん:
ご自身が持っているNゲージサイズの車両を走らせ、遊ぶ。あとはジオラマを眺めて、カフェをして、好きな話をしたり、雑誌を見ながら、色々と脳内で妄想して遊んでもらう

102Lover結び 巻幡良枝さん
102Lover結び 巻幡良枝さん

ジオラマに加えて、店内には貴重な鉄道グッズも。こうしたグッズやジオラマを観ながら、ちょっとしたおやつも楽しむことができる。

野川アナウンサー:
白玉ぜんざい、ここで鉄分は補給できていますけど、色々こう、ジオラマのことを考えていますと、頭の中、糖分がね、足りなくなってきますもんね。

うーん、甘さ控えめですね。とってもさっぱりした甘さの中に、白玉もね。ブリンとしているのかと思いきや、フワトロと口の中でとろける感じの白玉ですね。このバランスがちょうどいい

さらに、巻幡さんのおばさんが育てた無農薬レモンを使ったソーダも。

野川アナウンサー:
さわやかー。おいしい~。熱くなり過ぎた鉄心を冷やして、ますます磨きを鉄分にかけていくと。最高の終点にたどり着いた気がします。この列車、車庫に入ります

※「102Lover結び」営業日はSNSでご確認ください。

(テレビ新広島)

テレビ新広島
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