ロシアのウクライナ侵攻を巡り、日本維新の会の鈴木宗男副代表は26日、ロシアとウクライナ「両方に責任がある」と主張し、第二次世界大戦で「日本が戦争を仕掛けたことは事実だが、日本には日本の言い分があったのはではないか」などと述べた。
鈴木宗男氏は、大型連休にロシア・モスクワを訪問する申請を参議院に届け出て、26日に了承された。
その後、開かれた維新の役員会では、ロシア訪問の意向について具体的に言及せず、「馬場代表から、いろいろ心配する話もあった」と述べるにとどめた。
この記事の画像(3枚)一方で、ウクライナ情勢について「外交というのは積み重ねだ。なぜ、この事態になったのかということを、冷静に考えてほしい」と訴えた上で、「私は(ロシアとウクライナ)両方に責任があるという考え方だ」と持論を展開した。
そして、「先の大戦でも日本が戦争をしかけたことは事実だ。しかし、日本には日本の言い分があったのではないか」と、ロシアのウクライナ侵攻と、第二次世界大戦の日本を重ねた。
また、「ウクライナ問題が始まってから『停戦』という言葉を使っているのは、鈴木宗男ただ一人だ」とした上で、「日本国民を含めて世界の人は、一日も早く(戦闘を)やめてほしいという思いだ」と述べ、停戦交渉の重要性を強調。
この点についても、大戦を引き合いに、「半年早く日本が降伏していれば、東京空襲も沖縄戦もなかった。広島、長崎に核が落とされることもなかった」と述べ、「日本の経験をウクライナにさせてはいけない」と語った。