4月17日午前8時過ぎ、陸上自衛隊の宮古島駐屯地を出発した車列。

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16日、水深約100mの海底から引き上げられ、その後、死亡が確認された2人の遺体を乗せたものとみられている。

2人の遺体を検視へ 岸田首相「痛恨の極み」

4月6日に宮古島周辺で陸上自衛隊のヘリが消息を絶った事故。

郡嶌漱介記者:
先ほど宮古島駐屯地から移送したとみられる2人を、これからヘリに乗せていくようです。

ヘリを出入りしている関係者とみられる人たち
ヘリを出入りしている関係者とみられる人たち

2人の遺体は約300km離れた沖縄本島の警察署で検視を行うため、自衛隊のヘリへ乗せられた。別れを告げるためだろうか、関係者とみられる人々が出入りしていた。

海底から引き上げられた2人の遺体を乗せたヘリは、その後、那覇基地へと向かったと見られている。見つかった2人の身元などについては、まだ明らかにされていない。

岸田首相は17日午前10時、こう述べた。

岸田首相:
懸命な救助活動を行ってきたものの、こうした報に接したことは痛恨の極みであります。

続く捜索活動 

一方、ヘリの機体が見つかった海域の周辺では、朝早くから残る隊員の捜索活動などが行われた。

艦隊のちょうど中央に位置するあたり一帯はブルーシートで覆われていて、その周辺には複数乗組員の姿が確認できる。

潜水艦救難艦「ちはや」の下では、17日もダイバーらによる「飽和潜水」が行われたとみられている。

引き上げ作業に当たっていた水中カプセルのようなものが確認できる
引き上げ作業に当たっていた水中カプセルのようなものが確認できる

そして、午後2時を回り、船上に動きがあった。

ヘリリポート:
引き上げ作業にあたっていた水中カプセルが上がってきたのでしょうか、つい先ほどまで確認できなかった水中カプセルのようなものが確認できます。

飽和潜水で使用されていた機材が引き上げられたのだろうか。

さらに午後3時を過ぎたころ、一度外されていたブルーシートで再び船上の一部が覆われた。

自衛隊は引き続き、残された隊員の引き上げ作業を急ぐとともに、事故原因解明の大きな鍵を握る機体の回収方法などを検討する見通しだ。

(「イット!」4月17日放送分より)