地域の人が大切に守り続ける名所をめぐるシリーズ「福井・小旅(しょうたび)」。
今回は敦賀市内にある「名水」スポットを取材した。戦国時代から住民の生活を支え、600年以上たった今もわき続ける清水の魅力に迫った。

戦国時代から湧き続ける名水

敦賀の桜の名所・金崎宮から伸びるのは、既に廃線となったJR敦賀港線。その線路脇にあるトンネルを抜けると、そこに「泉(しみず)のおしょうず」が姿を現す。

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戦国時代に農民たちに発見されてから、600年以上湧き続けている。どんな強い日照りの時も、枯れることはなかった。

水場周辺は、ひんやりとした空気に包まれている。静寂の中、透明に透き通った水の湧き出す音だけが響き続ける。

近くの住民にとっては生活で使う大切な水だ。中には「この水しか飲まない」という人もいるという。

撮影中に訪れる人はなく、お地蔵さまだけが静かに名水を見守っていた。

(福井テレビ)

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