お祭りで子どもたちを魅了したあめ細工について、職人が使っていた道具などを集めた企画展が山形・河北町で開かれている。

全国でも珍しい“あめ細工職人”の展示を開催

「サハトべに花」で開かれているこの企画展は、昭和から平成にかけて全国でも珍しいあめ細工職人として活躍した、河北町の槙登さんの写真や道具などを集めたもの。

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例えば、あめ細工を作る際に使っていた作業台。

槙さんが手作りし、ところどころに当時ついたあめが残ったままとなっている。

また、1990年ごろ撮影された写真には、あめ細工を作る様子や、お客さんとやりとりする様子が写されている。

槙さんは、祭りなど河北町内で行われる年中行事のほとんどに店を出し、動物やキャラクターなどをかたどったあめ細工は、子どもたちの心をひきつけた。

「槙さんの活躍を語り継ぎたい」企画者の思い

今回、資料集めに奔走した町の教育委員会の松田さんと矢作さんの記憶にも、槙さんのあめ細工が強く残っているという。

河北町教育委員会・松田さんと矢作さん:
ウサギも作ってもらったよね。あとカニ。赤い食紅で色付けてた。みんな夢中になってたよね

機械化により大量生産できるようになり、88歳で亡くなるまで後を継ぐ人は現れなかったが、教育委員会では、槙さんの活躍を語り継いでほしいと話す。

河北町教育委員会・松田智行係長:
この展示会を見た人の中で、あめ細工に挑戦してくれる人、もしくは(槙さんの)あめ細工を3Dプリンターで展示用に作ってほしい

企画展は4月17日までで、会場では町民が寄せた槙さんにまつわる思い出のメッセージも掲示している。

(さくらんぼテレビ)

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