2023年は過去最も早い桜の開花・満開に加え、4年ぶりに花見客の飲食などが解禁された。にぎわいが戻りつつある一方で、懸念されているのが花見会場のゴミ問題だ。新潟県内でその現状を取材した。

飲食制限撤廃でにぎわう名所

過去最も早い桜の開花に、飲食の解禁もあって、連日花見会場では、にぎわいを見せている。

日が落ち、会場内のぼんぼりが灯り始めていたのは、上越市の高田城址公園。

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記者リポート:
ライトアップされた夜桜、とてもきれいです。公園内には、この夜桜とともに飲食を楽しむ人の姿が多く見られます。中には、お酒を飲んでいる人の姿も見られます

夜桜とともに飲食を楽しむ人たち
夜桜とともに飲食を楽しむ人たち

日本三大夜桜の一つとして知られる高田城址公園では、4年ぶりに飲酒が解禁されたほか、公園内での飲食の制限も撤廃された。

露店の数も50以上に増え、ビールの販売をしているところもあった。

花見客:
きょうは3家族で飲みに来た。飲酒解禁したので、やっと

花見客:
やっぱり外で飲むのは最高

(Q.桜はどう?)
子ども:

きれい

花見客:
ウイスキー1本空けるでしょ!社長!

花見客:
ははは、だね。なくなるまで。きょう暗くなるまで

上越観光コンベンション協会 梅澤佑介さん:
今年は満開でスタートというところもあったので、初日から非常に多くの方にお越しいただいていると実感している。飲酒や飲食も解禁されたので、夜もベンチで夜桜を楽しんでいる方や仕事帰りで楽しまれている方も多く見られる

活気戻るも… ゴミ問題再燃

次第に活気が戻りつつある一方で、懸念されるのが花見会場でのゴミ問題だ。

一夜明けた午前6時前、公園内を歩くと…

記者リポート:
ゴミが捨てられています。お菓子や赤ちゃんのおむつのようなものも捨てられています

記者リポート:
缶詰のふたでしょうか。また、近くにはタバコの吸い殻も捨ててあります

公園内の一部にはポイ捨てされたゴミに…ゴミ捨て場のゴミが溢れ、カラスが散乱させていた。

ボランティア:
盛り上がってくれるのはうれしいが、マナーをある程度守ってほしい

上越市などは、こうしたゴミを片付けるため、朝6時から有償ボランティアを募り、景観の維持に努めている。

また、美しい桜の風景を守ろうと、個人的にゴミ拾いをしている人も。

ゴミ拾いをする人:
観桜会が始まったから、ちょっとはきれいにしたほうがいいと思って。後のお客さんに楽しんでもらうために。そう思って初めて来た

(Q.ゴミはあった?)
ゴミ拾いをする人:

服が。忘れたというか、酔ったかなにかで。あと、ペットボトルも

記者リポート:
あちらもボランティアの方たちでしょうか、公園内に捨てられたゴミを拾っていますね。皆さん、ゴミ袋を持ってゴミ拾いをしています

ボランティア:
僕たち自衛隊のOBで「隊友会」という組織を作っている。4月1日は、高田駐屯地が4年ぶりにパレードをするので。そのために私たちが早く来て、掃除をして、きれいなところを歩いてほしいなということでやっている

自衛隊のOBもゴミ拾いを自主的に行っている。中でもポイ捨てで目立つのは、タバコの吸い殻だ。

ボランティア:
捨てる場所はあるのに、やたらと落ちている。吸い殻が一番多い。あと紙、次いでペットボトルとか缶

マナーを守って楽しんで

上越市などは、公園内の数カ所にゴミ捨て場を設置して対応しているが、会場内に持ち込んだゴミは極力持ち帰るよう呼びかけている。

ボランティア:
こういうのは、マナーをしっかり守ってほしい

4年ぶりの飲酒・飲食の解禁ということで、改めて会場のルールを確認して、ルールやマナーを守ることが大切だ。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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