愛知県豊橋市の小学校で、わざと不便に作られた「弱いロボット」を使った特別授業が開催された。
弱いロボットがいたからできることがあった
愛知県豊橋市の天伯小学校に登場したお掃除ロボット。散らかったゴミに気づいても、自分ではまったく拾えない。
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見かねた児童がゴミを拾ってあげると、小さくお辞儀をしてくれる。
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実は、わざと便利じゃないように作った“弱いロボット”だ。
豊橋技術科学大学の岡田美智男教授:
ゴミをうまく拾えなかったり、粗相してしまったりすると、「ロボットなんだからちゃんとやってよ」って言って、結構厳しくなっちゃう
人の優しさを引き出し、人と機械のより良い関係を考える中で生まれた弱いロボット。13日、開発した豊橋技術科学大学の岡田美智男教授が、豊橋市内の小学校で特別授業を開いた。
手からアルコールの消毒液を出してくれるロボット。人を見つけると近づいてくるが、おどおどしていて何も言ってくれない。
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しかし、児童がロボットに合わせて手を差し伸べると、消毒液を出してくれた。
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豊橋技術科学大学の岡田美智男教授:
「不完全なロボット」とか「弱いロボット」とか言われているんだけど、ちょっとそれは誤解を生みやすい。むしろ周りの人にちょっと手伝ってもらって、一緒になって何かを成し遂げる、手伝った人も何となくうれしい、そういうロボットを考えてきました
完璧でない“弱いロボット”と触れあった子供たちは…。
女子児童:
便利なロボットだけだとダメなこととか、弱いロボットがいるからできることがあって、すごいなと思いました
男子児童:
触ってみてすごくかわいかった。そんなに便利ではないかもしれないけど、自分にとっては便利だと思いました
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豊橋技術科学大学の岡田美智男教授:
私たちの社会も、でこぼこした人たちの関わり合いでできていて、お互いの弱いところを補ってあげたり、強いところを引き出しあって、良い感じで社会ができているんじゃないかなということを、弱いロボットを手掛かりにみんなに考えてもらいたい
(東海テレビ)